コーナーバック（CB）ダロン・ブランドはダラス・カウボーイズが毎年出場しているサンクスギビングゲームで歴史に名を刻んだ。

現地23日（木）、ブランドは今季5度目のピックシックスを決め、NFLのシングルシーズン記録を樹立。ブランドはワシントン・コマンダースのクオーターバック（QB）サム・ハウエルが投げたボールを奪い、タックルを仕掛けてくる複数の選手をかわして63ヤードのインターセプトリターンタッチダウンに成功した。

ブランドは試合後に『CBS』で「ファンや家族、コーチたちがいる中で、感謝祭の日にそれをできたこともまた、感謝すべきことだ。あのプレーでは、ボールを見て、レシーバーがアウトルートを走っているのが見えた。俺はただそれを奪いにいかなきゃいけなかった。その後に見えたのはオープンフィールドだけだった」と振り返っている。

この得点は、コマンダースを45対10で下した試合の終了間際にまた新たな喜びをもたらしただけではない。つい先週に記録した今季4度目のインターセプトリターンタッチダウンでエリック・アレン（1993年）、ジム・カーニー（1972年）、ケン・ヒューストン（1971年）の記録に並んだブランドは、今回のプレーでこの3人の記録を上回ったのだ。

『NFL Research（NFLリサーチ）』によれば、キャリア2年目のブランドはこのビッグプレーにより、カウボーイズの選手がそこでのキャリアを通して決めたピックシックス数で歴代1位になったという。

数々の偉業を成し遂げてきた今季のブランドにとって、これは最新の快挙に過ぎない。ブランドはシーズン第3週を前に行われた練習中にトレボン・ディッグスがACL（前十字靭帯／ぜんじゅうじじんたい）を断裂したことを受けて先発に起用された。

それ以降、ブランドは卓越した守備面のプレーメーカーとして頭角を現している。

ブランドは今季、これまでにタックル38回、パスディフェンス12回、インターセプト6回をマークした。

シーズン第1週から3試合以上をあけることなくディフェンシブタッチダウンを決めてきたブランド。レギュラーシーズンゲームはあと6試合残されており、そこで驚くべき記録をさらに伸ばすことを目指すのも可能だろう。

【RA】