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不測の事態がない限りコマンダースHCリベラの評価はシーズン終了後に行う予定のハリスオーナー

2023年11月24日(金) 12:10

ワシントン・コマンダース【NFL】

ワシントン・コマンダースのオーナーであるジョシュ・ハリスが今年7月に正式にフランチャイズを引き継いだ際、彼は抜本的な改革は行わず、1年かけて購入したチームを徹底的に評価することを選んだ。

忍耐力を要するこの期間で、ヘッドコーチ(HC)ロン・リベラをはじめとするコマンダースで現在指揮を執っている面々に加え、フロントオフィスの職員に対する今後の対応が検討される。情報筋によると、今季いっぱいをかけて行われる予定だという。

コマンダースがプレーオフに進出できなかった場合、ハリスとチームの上層部はレギュラーシーズンの最終戦が終わった後にリベラHCの仕事ぶりを評価し、極めて重要となるオフシーズンに入るという計画に今のところ変更はないようだ。

とはいえ、コマンダースはシーズン第11週にドラフト外のルーキークオーターバック(QB)トミー・デヴィートを先発に起用したニューヨーク・ジャイアンツに屈辱的な敗戦を喫し、リベラHCでさえも「最低の試合だった」と認めている。さらに、現地23日(木)に行われたサンクスギビングゲームでもダラス・カウボーイズに惨敗している。

この連敗によってハリスの計画が変更されるかどうかは不透明だ。

過去の事例を見る限り、試合前の期待とは関係なく、ひどい結果が全国放送されることによって大きな動きが誘発されることがある。

リベラHCはNFLで最も尊敬されるコーチの一人であり、キャリア通算102勝97敗2分の成績を残している。最後の26勝は2020年にプレーオフへと導いたチームで挙げたものだ。

コマンダースはリベラHCのガンとの闘病を支え、一方のリベラHCも今年のオフシーズンにチームを売却したダン・スナイダーがオーナーだった時代には、外部団体によるフランチャイズに対する度重なる調査が行われる中、メディアからの絶え間ない質問に正面から立ち向かった。

リベラHCはハリスとも強固な関係を築いている。2人は互いに尊敬の念を抱き、フットボール談義に花を咲かせてきた。チームはシーズン中にリベラHCに対する何らかの決断を下すことは望んでいないだろう。

シーズンが終われば評価は避けられない。

リベラHCに変化があるかどうかにかかわらず、コマンダースには2024年に向けていくつかの好条件がそろっている。具体的には9,000万ドル(約134億6,310万円)近いサラリーキャップが生じること、10月31日にディフェンシブエンド(DE)のモンテス・スウェットとチェイス・ヤングをトレードしたことによって得た潤沢なドラフト資産に加え、豊富な人材からなるオーナーグループを擁していることなどが挙げられ、オーナー陣営は長期的な状況については楽観視している。

当面の目標はコマンダースが残りのシーズンで進歩を見せ、正しい方向に進んでいると証明することだろう。

ハリスはまた、ヘッドコーチの交代が状況を安定させるきっかけになることはめったにないことも知っている、と情報筋は指摘する。はじめは勢いに乗れても、その後にチームが誰の得にもならないようなもっと悪い状況に陥ることさえある。

それだけに、フィールド上の結果が許すのであれば、シーズン第18週が終わるまでは現状維持が望まれている。

【R】