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カウボーイズ戦の大敗を受けて、コマンダースがデル・リオDCを解雇

2023年11月25日(土) 17:52

ワシントン・コマンダースのジャック・デル・リオ【AP Photo/Luis M. Alvarez】

サンクスギビングゲームでダラス・カウボーイズに大敗を喫したワシントン・コマンダースがコーチ陣の再編を決めた。

現地24日(金)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは事情を知る筋からの情報として、コマンダースが守備コーディネーター(DC)ジャック・デル・リオを解雇したと伝えている。

さらに、ディフェンシブバック(DB)コーチのブレント・ヴィセルマイヤーも解雇されたとNFLネットワークのトム・ペリセロが付け加えた。

チームもその後、2人の解雇を認めた。

コマンダースのオーナー、ジョシュ・ハリスは金曜日に声明を出し、次のように述べている。「私は今朝、(ロン)リベラコーチと話し、彼から守備コーディネーターとディフェンシブバックコーチを変えるべきだと提言された。私はその提言を受け入れることにした。ジャックとブレントにはこれまでのコマンダースへの貢献に感謝したい。われわれは彼らとご家族の今後の幸運を祈っている」

「私は今日、ファンの方々と全く同じ思いを味わっている。落胆し、フラストレーションを感じている。選手とスタッフも同様だ。オーナーシップに就いた最初のシーズンの途中にチャレンジが待ち受けることは分かっていた。われわれはハードワークをいとわず、困難にひるむこともない。リベラコーチと相談し、次のオフシーズンに改善すべきエリアを詳しく評価しつつ、残りのシーズンはより良いプレーをし、一貫したフットボールをして、選手たちを成長させることに全てのエネルギーをささげることを決めた。われわれのファンはNFLのトップと互角に戦い、長期にわたって勝ち続けられるチームを応援する資格を持っている。私はそのミッションから目をそらさない。このフランチャイズに新たな生命を吹き込んでくれたファンの方々に感謝したい。今シーズンのわれわれは十分ではなかったが、未来への決意は折れていない」

ラポポートによると、シーズンの残り6週では、リベラヘッドコーチ(HC)が守備のプレーコールでより大きな役割を担うことになるという。

木曜日に45対10で敗れた試合後、スタッフ変更の有無について聞かれたリベラHCは、「そうした事柄には一切踏み込まない」と返答を拒絶していた。その数時間後、彼らのDCはワシントンからいなくなった。

「確かに、いくらか再編を行い、物事を前進させるために変化が必要だと感じた」とその後金曜日にリベラHCは語っている。「昨夜の出来事を受けて、雪だるま式に事態が動いていった。たまにあることだ。私は気掛かりだった」

シーズン第11週にもコマンダースは3番手のクオーターバック(QB)トミー・デヴィートを先発させたニューヨーク・ジャイアンツに2桁の得点差をつけられて敗れており、2戦続けて大敗した後の再編劇だった。

今シーズンのコマンダースディフェンスは苦戦を続けており、対戦相手に許した得点はNFL最多、許したタッチダウンパスもNFL最多の28回となっている。12試合での被ヤードは4,582ヤード、被得点は350点だ。

デル・リオは2020年にリベラと一緒にコマンダースのスタッフとなった。この3年あまりのコマンダースディフェンスは乱高下している。2020年と2022年は被得点と被ヤードでトップ10に入っていた。ところが2021年と2023年は底辺付近に沈んでいる。

トレード期限にスターディフェンシブエンド(DE)のチェイス・ヤング、モンテス・スウェットを手放した後で、新たにヴィセルマイヤーがチームを去ることになった。

2勝0敗でシーズンをスタートしたコマンダースは、続く10試合で8敗を喫しているが、リベラHCは自身の地位については心配していないと木曜日に述べている。

新オーナーのハリスがかじを取るコマンダースにとって、シーズン半ばのこれらの動きはオフシーズンにやってくるかもしれない大変革の前触れとも考えられる。

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