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落球の多さを受け止めつつ、シーズン後半戦にレシーバー陣の改善を期待するチーフス

2023年11月27日(月) 06:10

カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/Reed Hoffmann】

カンザスシティ・チーフスのワイドレシーバー(WR)たちは、最近の落球に関係なく、クオーターバック(QB)パトリック・マホームズがレシーバー陣をターゲットにボールを投げ続けるつもりであることを心得ている。

マホームズは今週、「それがオレのやり方だ」と記者団に語った。

今季の10試合を通して、また、チーフスがフィラデルフィア・イーグルスに敗れたシーズン第11週のマンデーナイトフットボールでは複数回の落球を喫したレシーバー勢に注目が集まったものの、マホームズが仲間たちに自信を持ち続け、パスを供給し続けることが重要だ。パスキャッチを担当する選手たちは今シーズンの落球が19回(NFL中ワースト5位タイ)に達しており、それに伴って統計上、マホームズは自己ワーストシーズンを送っている。

『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、チーフスのレシーバーは今季の落球が合わせて12回とNFL最多だ。チーフスは今季450ヤード以上を記録したレシーバーがいない3チームのうちの1つで、今季1試合でワイドレシーバーが85ヤード以上を獲得していない唯一のチームでもある(シーズンハイは第7週のマルケス・バルデス・スカントリングによる84ヤード)。

チーフスが日曜日のラスベガス・レイダースとのアウェーゲームに備える中、情報筋によると、すべてを解決しようという強い切迫感と、それが近づいているという確信があるという。レシーバー陣は練習後にJUGSマシンでの追加練習を続けているが、フィジカルワークだけが解決策ではないだろう。

情報筋によると、いくつかの落球では、レシーバーたちは本来いるべき正確な位置から数フィートずれており、その位置がまさにマホームズが投げている場所だという。これは経験不足によるもので、落球の一因となっているが、この種の問題は練習で劇的に改善されており、すぐに試合にも反映されるはずだと、情報筋は伝えている。

だからこそ、この若いパスキャッチグループがシーズン終盤に向けて調子を上げてくれることに大きな期待が寄せられているのだ。

マホームズは、チームがいつも通りに彼自身を守り、武器を提供することに集中していることを分かっている。このオフシーズンもそうだった。しかし、チーフスが若いレシーバー陣を擁している理由を理解するには、彼らがどのようにしてこのロースターにたどり着いたかを振り返ってみるのがいいだろう。

先発オフェンシブタックル(OT)2人(オーランド・ブラウンとアンドリュー・ワイリー)を失ったチーフスは、フリーエージェントのジャワーン・テイラーとドノバン・スミスと高額契約を結んだ。オデル・ベッカムや、昨年にチーフスとともにスーパーボウルを制したジュジュ・スミス・シュスターのようなベテランレシーバーも、今季ここまでのところはそれぞれのチームで期待されたインパクトを残せておらず、フリーエージェントだったレシーバーたち自体があまり良いとは思われていない。

チーフスは大金を投じてレシーバーを獲得するのではなく、ドルー・トランクイル、チャールズ・オメニフ、マイク・エドワーズなどの守備選手にその資金を費やした。彼らはディフェンスを最高のチームに変ぼうさせている。

情報筋によると、チーフスはレシーバーを指名するため、2023年NFLドラフト1巡目にトレードアップを試みたが、20位台に入れなかったという。チーフスは2巡目にトレードアップし、ポテンシャルを輝かせている新人のラシー・ライスを獲得した。

クリス・ジョーンズの新たな1年契約とマホームズの再契約で、チームの資金繰りは厳しい。

チーフスが10月31日のトレード期限にレシーバー獲得に動くのではと予想する向きもあったが、1年間のレンタルでドラフト指名権を動かすのは、通常、持続的な成功のための手法ではない。

とはいえ、チームはライスを含む若手選手たちを気に入っており、彼らが健康を維持し、ミスを最小限に抑えれば、うまくいく可能性がある。

それが、マホームズが公私ともに楽観的な態度を維持し、チーフスがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の第1シード獲得に向けた道を自ら切り開いている理由だ。

【KO】