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出場停止処分中のブロンコスSジャクソンがNFLコミッショナーと面会する予定と明言

2023年11月30日(木) 11:48


デンバー・ブロンコスのカリーム・ジャクソン【NFL】

デンバー・ブロンコスのセーフティ(S)カリーム・ジャクソンは現在科されている出場停止処分と、リーグの選手安全規則の執行方法についてより明確に知るべく、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルと会うために現地29日(水)にニューヨークへ向かうと明かした。

火曜夜、ジャクソンは先週に今季2度目となる出場停止処分を受けてから初めて公の場で「リーグ中で同じことが起きているのを何度も見てきたし、そのときは誰も今の俺の状況にはなっていない――フラッグも、罰金も、出場停止処分もなかった」とコメントした。

また、「自分がなんでこういう扱いを受けているのか、よく分からない。俺は普通のフットボールプレーをしただけで、悪意を持ってやったことはないと思っている」と強調したジャクソンは、「なんで俺だけがこんな目に遭っているのかを知りたいだけだ」と続けている。

水曜日、NFLはジャクソンとグッデルとの間で行われる可能性がある面会についてコメントを避けた。

キャリア14シーズン目のジャクソンは今シーズン、合計で6試合の出場停止処分を科された上に、4回にわたるイリーガルなヒットで8万9,670ドル(約1,319万円)の罰金を科されている。

それを受けて、ジャクソンはリーグで最も多くの罰金を科され、最も多くのゲームチェックを失う選手となっている。すでに3試合を欠場しているジャクソンは、これからさらに3試合を欠場することになっており、合計で83万7,000ドル(約1億2,313万円)の報酬を失う予定だ。

最初の出場停止処分から復帰後、初のタックルでミネソタ・バイキングスのクオーターバック(QB)ジョシュア・ドブスにヒットしたことで2度目の出場停止処分を受けたジャクソン。2回とも4試合の出場停止処分を言い渡されたが、1回目の処分は上訴によって2試合に半減された。

ジャクソンは今後のフラッグ、罰金、出場停止処分を避けるために、コミッショナーにアドバイスを求めたいと語っている。ジャクソンはいつものようにプレーしており、一線を越えたとは思っていないからだ。ジャクソンは以前、反則が相次いだことでリーグから特に厳しい目を向けられていることを自覚していると話していた。

リーグはジャクソンが相手選手にヘルメットの頂点でぶつかったり、突進したりすることによって不必要なラフネスに関するルールに違反していると主張。感情的になっているときでも、ジャクソンは問題となっているプレーを回避することができたはずだと述べている。

それに対してジャクソンは、問題視されるようなヒットを避けるためにディフェンダーがどのようにプレーを変えるべきかを、リーグは明確にしていないと反論している。

ジャクソンは最初の出場停止期間中に、リーグから何の回答も得られなかったことに触れながら「はっきりしていない。グレーゾーンが多い」と語り、こう続けた。

「彼らにはたくさんの質問をしてきた。同じ状況に陥ったときに、どうプレーしたらいいんだ? どうやってその状況に対処したらいいんだ? って」

「だから、今回のミーティングで何かを得られたらいいなと思っている――そうなるとは思っていないけど。彼らが分かっているとも思っていないからね。今の時点では、彼らが伝えようとしていること、証明しようとしていることが何であれ、俺はそのイメージキャラクターになっている気がする。そのうち分かるさ」

ジャクソンはチームメイトのコーナーバック(CB)パトリック・サーテイン二世が恵まれない青少年のために開催した“Inspire the Dream Gala(インスパイア・ザ・ドリーム・ガラ)”に出席するために、デンバーのダウンタウンにあるリッツ・カールトンに到着した際に、『Associated Press(AP通信)』など、数社の記者に自身の考えを述べた。

6勝5敗のブロンコスは現地12月3日(日)に敵地で6勝5敗のヒューストン・テキサンズと対決する。

【RA】