ベンガルズ戦での努力のなさを反省して“二度と起こさない”とスティーラーズWRジョンソン
2023年11月30日(木) 14:15ピッツバーグ・スティーラーズは現地26日(日)にシンシナティ・ベンガルズを16対10で下したものの、ちょっとした論争が起こっていた。
論争というよりは、特定の選手、すなわちワイドレシーバー(WR)ディオンテ・ジョンソンに対する正当な監視の視線だったかもしれない。スティーラーズのワイドアウトであるジョンソンは、今季にさまざまな苦難を経験している。ハムストリングのケガで1カ月間欠場した後、オフェンスで重要な役割を果たすために復帰したものの、スティーラーズのユニットはシーズン第12週に先立って攻撃コーディネーター(OC)が解雇されるほどの不調に陥っており、ジョンソンは再び勢いを失った。
日曜日、ジョンソンは感情に負けた。スティーラーズのターンオーバーにつながった1つのプレーに参加することに、ジョンソンは見るからに興味がなさそうにしており、視聴者はジョンソンがなぜフィールドにいるのか疑問に思うほどだった。『ESPN』によると、スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは火曜日にこの問題を取り上げ、ジョンソンが「前のダウンの感情が次のダウンに影響を与えてはならない」と認めたという。
ジョンソンは水曜日にその一連の出来事について語った。
「チームメイトにその状況について話した」というジョンソンは、次のようにつけ加えている。
「彼らはオレがどう感じているか、次に同じような状況が起きた時にどう対処すべきかを知っている。認めるよ。オレは完璧じゃない。できることは前に進んで、フットボールを続けることだけだ」
第1クオーターにタッチダウンパスをキャッチしたかのように見えたジョンソンのレシーブは、キャッチの最後にフィールド内に残りきらなかったため、パスインコンプリートと判定された。その判定にジョンソンはいら立ち、次のプレーにほとんど力を注がなかった。ジョンソンは左サイドに並び、ボールがスナップされると、他の21人の選手たちが全速力で動くなかで、彼自身はまるでウォークスルーの練習に参加しているかのように2歩を踏み出しただけだ。
ジョンソンのすぐそばでチームメイトのランニングバック(RB)ジェイレン・ウォーレンがファンブルしたとき、そこでジョンソンがボールの上に倒れ込めば、ボールを確保できるはずだった。しかし、ボールがわずか数フィート前でバウンドしたとき、ジョンソンはすでにゆっくりとハドルに向かって歩き出しており、前のプレーの結果にまだ明らかに憤慨している様子を見せている。
ベンガルズのコーナーバック(CB)D.J.ターナーはジョンソンの背後でボールをリカバリーし、サイドラインを下ってリターンする際にジョンソンの周りを旋回する。ジョンソンの態度はプレーが25ヤード先で終わるまで変わることはなかった。
Diontae Johnson really fired off the line. https://t.co/g85Zk2Hy6v
— Andrew Siciliano (@AndrewSiciliano) November 26, 2023
「ディオンテ・ジョンソンは本当に全力で走っている」
ジョンソンは水曜日のメディア対応で、何が起こったのか見ていなかったと説明し、何も知らなかったと弁明した。
「プレーがまだ続いているとは知らなかった」と弁明するジョンソンはこうつけ加えている。
「もし、もう一度プレーできるなら、ボールに飛びつくだろう」
理由はともかく、ジョンソンはその瞬間、自分がミスを犯したことを痛感した。スティーラーズのオフェンスのすべてのメンバーにとって試練のシーズンとなっている今シーズン、ジョンソンが感情に支配されたのはこれが初めてではない。
確かなことは分からないが、ジョンソンの努力不足は試合後のフィルムセッションで露呈した可能性が高い。会場中の観客がジョンソンの努力不足に気づくことができたなら、チームも間違いなくそれを確認していたはずだ。
ジョンソンはプレーに対する自分の対応についてチームメイトがどう反応したかについて「彼らは本当に何も言わなかった」とコメントし、こう続けている。
「ただ、日曜日に自分がしたことをチームに認めただけだ。もう二度と起こさないということを伝えただけださ」
ジョンソンと若手ワイドアウトのジョージ・ピケンズを筆頭に、スティーラーズのレシーバー陣は間違いなく才能豊かだ。しかし、前述のパスキャッチャーたちはそれぞれ、昨年1年間の成績、起用法、結果について、表立って感情的になっている。そして日曜日、ジョンソンはそれがパフォーマンスに影響するのを許してしまった。
「わざとやっているわけじゃない。誰も台無しにしようと思ってやっているわけじゃない」と語るジョンソンは、次のように付け加えている。「オレも他のみんなと同じ人間だ。・・・自分が何をしなければならないかは分かっている。・・・オレは完璧じゃないから、結局のところ良いプレーをしようとしているだけだ。時には思い通りにいかないこともある。できる限りのことをして良いプレーを続けようとしている。オレにできることは、ただひたすらに努力し続けることだけだ」
スティーラーズにとって幸いなことに、この失態でチームが損をすることはなく、ベンガルズを下して7勝4敗となっている。スティーラーズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区のプレーオフ出場権争いの渦中にいる。わずかな差しかないだけに、日曜日のようなミスはもう許されない。
【KO】