QBプレスコットとカウボーイズがオフシーズンに長期契約延長の交渉に入る見込み
2023年12月04日(月) 11:21クオーターバック(QB)ダック・プレスコットは今シーズンにMVPを獲得する可能性があり、そういったシーズンはダラス・カウボーイズにとって、ビル・クリントン元大統領が政権を握っていた1993年以来となる。
プレスコットの優秀さは次のオフシーズンに報われることになりそうだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地3日(日)に『NFL GameDay Morning(NFLゲームデー・モーニング)』で報じたところによれば、プレスコットとカウボーイズは次のオフシーズンに、プレスコットがリーグで最も高給取りのQBの1人になるような長期的な契約延長を行う見込みだという。
延長の可能性は今シーズンのプレスコットのプレーによって正当化される一方で、帳簿上の措置とも言える。プレスコットは現在、2021年にサインした4年総額1億6,000万ドル(約234億4,800万円)の契約の最終年となる2024年に、5,945万ドル(約87億1,313万円)分のサラリーキャップを占めることになっている。これだけのキャップヒットは、フリーエージェンシー(FA)中のカウボーイズの選択を大幅に制限することになり、チームはまた、ラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズやワイドレシーバー(WR)シーディー・ラムといった若手スター選手たちの延長契約も検討しなげればならないため、シーズン終了とともに交渉が激化することが予想される。
ラポポートは日曜日に、プレスコットは新しいリーグイヤーが始まってから5日目に500万ドル(約7億3,275万円)のロースターボーナスを受け取ることになっているため、契約が延長されることになれば、それまでに決着が着いているだろうと述べている。プレスコットの現在の契約にはノートレード条項が含まれており、カウボーイズはプレスコットにフランチャイズタグをつけることもできない。
最近のプレスコットはキャリア最高のプレーを見せており、11月のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)月間最優秀攻撃選手賞を受賞した直後には、プライムタイムに行われたシアトル・シーホークス戦でタッチダウンを3回決めている。木曜日のシーホークス戦に勝利したプレスコットは、6試合連続でタッチダウンを2回以上記録し、空中戦での20回のタッチダウンは1970年以来、6試合連続での記録としてはカウボーイズ史上最多を数える。
木曜日の夜、最近のプレーで批評家を黙らせることができた気分はどうかと記者団に聞かれたプレスコットはこう答えている。
「誰かの意見によって自分が定義されるわけではないと理解している。それが人生において素晴らしいことで、誰にでも素晴らしい機会が巡って来る。たとえ周りが好き放題言おうと、筋書きを決めるのはこの俺だ。だから、今のようにプレーできているからといって、それを止めるつもりはないし、今さら彼らの言うことに耳を傾けるつもりもない」
【RA】