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古巣スティーラーズとの対決でタッチダウン2回の活躍を見せたカーディナルスRBコナー

2023年12月04日(月) 14:46

アリゾナ・カーディナルスのジェームズ・コナー【AP Photo/Gene J. Puskar】

アリゾナ・カーディナルスのランニングバック(RB)ジェームズ・コナーはホームカミングを満喫した。

ペンシルベニア州エリー出身で、カレッジ時代をピッツバーグ大学で過ごし、NFLでの最初の4シーズンにピッツバーグ・スティーラーズの一員として同じスタジアムでプレーしていたコナーは、移籍してから初めて戻ってきたピッツバーグで、105ヤード、タッチダウン2回という活躍を見せ、カーディナルスが24対10で勝利を挙げるのに貢献した。

コナーは試合後、ピッツバーグに戻ってきたことについて「ただただ特別だ」と『CBS』のメラニー・コリンズに話している。

「ピッツバーグ大学に入って、ただすべてを理解しようとしていた。NFLという最終的な目標はあったけど、どうすればそこにたどり着けるのか分からなかった。でも、すべてはこのフィールドから始まった。スティーラーズで4年間プレーできたことを当たり前だとは決して思っていない。戻ってこられたことに、とにかく感謝している。この場所には特別なエネルギーがある」

プロボウルに2度選出された経歴を持つコナーは、そのエネルギーに乗じてシーズン第2週以来となる100ヤード超えを達成。今季の中でも特に素晴らしい成績を収めた。しかし、コナーは試合序盤から力を発揮できたわけではない。

コナーによる最初の5回のキャリーのうち4回で獲得ヤードが0あるいはマイナスとなったことを受け、荒れた天候の中でフィジカルな試合が展開されることになった。カーディナルスが10対3と優位に立っていたハーフタイムの時点で、コナーはキャリー10回、21ヤードという記録にとどまっている。

コナーは元所属チームとの対戦で緊張に耐えなければならなかっただけではなく、雷による複数回の遅延も乗り切らなければならなかった。雷の影響で、ハーフタイムの時間が延長されたほか、第3クオーターにも試合が一時中断されている。

しかし、遅延を伴った試合の展開が終盤に向けて落ち着き始めると、コナーも普段の調子を取り戻した。

クオーターバック(QB)ケニー・ピケットが第2クオーターに足首を負傷したことを受けてミッチェル・トゥルビスキーと交代させたスティーラーズ攻撃陣をカーディナルス守備陣が妨害する中で、コナー達は優位に立っていた。

トゥルビスキーは第3クオーターに自陣30ヤード地点でショットガンスナップをファンブルし、レッドゾーンのわずか1ヤード外でカーディナルスのディフェンシブタックル(DT)ダンテ・スティルスにリカバーされるという失態を犯した。

カーディナルスはそこから仕事を開始。そのポゼッションでコナーはQBカイラー・マレーの9ヤードのスクランブルを除く、すべてのヤードを稼いだ。そして、最終的にはゴールラインを超えてリードを広げている。

その2ドライブ後にコナーは9ヤードのタッチダウンランを決めて点差を24対3とした。

スティーラーズは試合終了まで残りわずか4分強のところでタッチダウンに成功したものの、時すでに遅し。普段は堅固なスティーラーズのディフェンシブラインを、コナーは何度も破壊した。

勝利を決定づけた最終ドライブで、6回のキャリーすべてを担当したコナーはそのうちの3回で10ヤード以上を獲得。このポゼッションにおける最初のプレーで29ヤードのランを決めたコナーは、最後に11ランヤードを獲得し、カーディナルスはそこからビクトリーフォーメーションをとっている。

【RA】