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チーフスに勝利し「ずっとこの試合を楽しみにしていた」とパッカーズQBラブ

2023年12月05日(火) 14:56


グリーンベイ・パッカーズのジョーダン・ラブ【AP Photo/Matt Ludtke】

2シーズン前、グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)ジョーダン・ラブはカンザスシティ・チーフス戦で、アーロン・ロジャースの代役として短い準備期間でキャリア初先発を務めた。その時のパフォーマンスを「上手くいかなかった」と表現するのは優しい言い方だろう。その日、アウェーの試合で、若手QBのラブはブリッツに弱い姿を見せていた。

しかし現地3日(日)の夜、ラブは状況を一変させた。

ラブはチーフス守備コーディネーター(DC)スティーブ・スパグニョーロがコールしたブリッツに対して見事なプレーを見せ、チーフスのディフェンスを切り裂いて267ヤード、タッチダウン3回をマークし、27対19で勝利を収めている。

チームの公式発表によると、ラブは「これはすごく大きい。個人的には、もちろんこの試合をずっと楽しみにしていた」と話し、「(2021年のチーフス戦での)初先発では思ったようにプレーできなかったから、このチームともう一度対戦して、勝つことができたのは本当に大きい。今夜はチームとして最高の勝利だ。みんなが素晴らしいプレーをしたし、素晴らしい勝利だ」と続けたという。

プレッシャー下でのラブのプレーは、この試合の鍵だった。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ラブは日曜日の夜の試合でブリッツを受けた際、パス17回中12回を成功させ、タッチダウン3回、パサーレーティング125.0をマークしているという。

ブリッツに対する自分のプレーについてラブは「個人的には、ただ見抜けるかどうかだけだと思う」と分析し、こう続けている。

「もっと多くの練習をこなし、どこにボールを送るべきか理解して、前より快適にプレーできるようになった。オフェンシブライン(OL)も、全力でブリッツを止めてくれた。オールアウトやブリッツを仕掛けてくる相手に対応するのは簡単じゃないけれど、彼らOLはオレに時間を与えてくれるし、レシーバーもオープンになるタイミングや、オレにどれくらいの時間があるのかを意識してプレーしてくれている。オレたちがチームとして練習していることだ。チームによってはブリッツを仕掛けてくることを知っているし、俺たちはそれに対応し、相手チームが同じことを繰り返さないようにしなければならない」

2年以上前のキャリア初先発から、ラブが大きく成長したのは明らかだ。先発として初めて過ごしているフルシーズンを通じて、ラブのプレーも成長している。

シーズン序盤は不安定だったものの、ラブは急成長を遂げた。パッカーズのバイウイークを経て、シーズン第7週以降、ラブはダラス・カウボーイズのQBダック・プレスコットに続いてNFLで2番目に多いタッチダウンパス14回を記録している。ポケット内でのプレーがより快適になり、ラブが自信を持ってプレーすることで、パッカーズのオフェンスが活性化された。シーズン序盤に不安定だったロングパスも、ついに成功し始めている。

ラブの活躍によってパッカーズは3連勝を飾り、そのうちの2試合はプレーオフ圏内のチーム(デトロイト・ライオンズ、チーフス)に対するものだった。今シーズン2勝5敗から始まったパッカーズだが、現在は6勝6敗でワイルドカードの最終枠に位置している。チームの活躍と、勝率5割以上の対戦相手がいないという残りのスケジュールの緩さを考えると、数週間前まで遠い目標だったプレーオフが現実味を帯びてきた。

多くの疑問を抱えながらシーズンを迎えて、出だしでつまずいていたラブだったが、今や成長し、成熟し、パッカーズファンが興奮するような才能を発揮している。

【KO】