フットボールが今後5年から10年で国際的なスポーツになると考えるNFLコミッショナーのロジャー・グッデル
2023年12月06日(水) 12:39NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは、フットボールが今後10年以内に世界的なスポーツになり、NFLがその最前線に立つと考えている。
現地5日(火)にグッデルは、この構想には来年のレギュラーシーズン日程にもうひとつ国際市場を加えることも含まれると語った。具体的には明言しなかったが、ブラジルとスペインが有力候補だという。発表は来月か再来月になる見込みだ。
グッデルは「われわれは国際試合の追加にとてもわくわくしている。フランチャイズの数を増やすというよりも、人々が本当にゲームを楽しむ機会を増やすことが大事だと考えている」と話した。
グッデルは2月11日にアレジアント・スタジアムで開催されるスーパーボウルのプロモーションのため、ラスベガスのチームやイベントの関係者を集めたフォーラムで講演を行った。
リーグの優勝決定戦であるスーパーボウルは、今シーズン以降何度もラスベガスに戻ってくるとグッデルは語っている。
グッデルは「おそらく10年前には、スーパーボウルのために自分がここに座っているとは思わなかったと思う。しかし、この地域の指導者たちは、このチャンスに気づき、ビジョンを持っていた。私は、彼らがこのコミュニティに参加したときに、何かを得るのを見たんだ」とコメントした。
『CBS』によると、今回のスーパーボウルは例年より早く広告枠が売り切れたという。
最近開催されたF1レースを含め、大きなイベントの開催地として知られるラスベガスで開催される史上最大のイベントとして、今回のスーパーボウルがフォーラムで宣伝された。
今やラスベガスはプロスポーツの街としても知られるようになりつつあり、ラスベガス・レイダーズもその一翼を担っている。
ラスベガス観光局会長兼CEOのスティーブ・ヒルは、「NFLのラスベガスへのコミットメントは、われわれにとって重要だ。NFLはラスベガスを変えた。アレジアント・スタジアムはラスベガスを変えたのだ」と話した。
国際的に有名な観光地であるラスベガスは、NFLを国際的に成長させるというミッションをさらに促進する場所だとグッデルは述べた。
2028年にロサンゼルスで開催されるオリンピックにフラッグフットボールが追加されることは、NFLの使命である、国際的な競技としての発展にもプラスになるとグッデルは考えている。
それは15年ほど前に海外でレギュラーシーズンゲームを行うようになって以来のリーグの目標だ。今シーズンは、ロンドンで3試合、ドイツで2試合の計5試合が海外で行われた。
グッデルは「フットボールが世界的なスポーツになることを確信している。ドイツでの2試合で450万枚のチケットを売ることができたかもしれない。数分で完売した。これはイギリスでも同じ状況だった。必ずしもフランチャイズを持つ必要はないが、世界規模で試合を行うような、実にグローバルなNFLが見られると思う。今後5年から10年の間にそうなるだろう」とコメントしている。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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