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シーズンを賭けたジャガーズ戦で“試合に火をつけた”ベンガルズQBジェイク・ブラウニング

2023年12月06日(水) 13:21

シンシナティ・ベンガルズのジェイク・ブラウニング【AP Photo/Nick Wass】

2023年シーズンに必要だったのは、ジェイク・ブラウニング・ゲームだった。

シンシナティ・ベンガルズの控えのクオーターバック(QB)であるジェイク・ブラウニングは、負傷したQBジョー・バロウに代わって出場した最初の2試合で平凡な出来だった。ヘッドコーチ(HC)のザック・テイラーの攻撃陣を率いることは可能だが、引き上げることはできないような内容だった。

ブラウニングはそういった状況で、現地4日(月)の夜の試合を迎えた。

ブラウニングはミシュランの5つ星シェフのようにジャクソンビル・ジャガーズの守備陣をさいの目に切り刻み、延長戦の末にベンガルズを34対31の勝利に導いている。

テイラーHCは試合後、記者陣に対し「彼が試合に火をつけたね。ハーフタイムではボールが地面に落ちたかどうか、インコンプリートがあったかどうかわからなかった。彼は見事に試合をコントロールしていたと思う。アグレッシブにプレーしていたし、足を使ったプレーも素晴らしかった」と語った。

「ジェイクと彼の果たした仕事を本当に誇りに思う。ジェイクの周りで彼のためにプレーし、彼を守り、ランゲームを盛り上げた仲間の活躍も誇りに思う。すべてがジェイクの力になった。チームの勝利も誇らしいが、キャリア2度目の先発出場で、このマンデーナイト・フットボールで今日のような活躍をしたジェイクを本当に誇りに思う」

ポケットの中のブラウニングは冷静で、決して動揺することなく、狙い通りにパスを飛ばした。27歳のシグナルコーラーはパス37回中32回成功、354ヤード獲得、タッチダウン1回、ターンオーバー0回、パサーレーティング115.5、ラッシングタッチダウン1回を記録している。

ブラウニングの354ヤード獲得は2023年シーズンのベンガルズのQBとしては最多記録だ。ブラウニングはスーパーボウルが始まって以来、1試合で350ヤード以上のパスヤードを記録し、パス成功率85%以上を記録した10人目の選手となった。

キャリア2試合目の先発出場となったシーズン第13週のブラウニングのパス成功率86.5%は、1950年シーズン以来、先発2試合のうち1試合でのQB最高記録だ。少なくとも1950年シーズン以来、キャリア最初の2試合のうち1試合以上で350ヤード以上のパス、1回以上のパスタッチダウン、1回以上のラッシングタッチダウンを記録した選手は4人目(他にはメイソン・ルドルフ、ロブ・ジョンソン、チャド・ペニントンがいる)にあたる。

ワイドレシーバー(WR)のジャマール・チェイスはブラウニングについて、チームの公式サイトで「彼はQB1の素質があると証明したね」と話している。

ベンガルズはチームで3シーズン目を迎えながら、今年までレギュラーシーズンの試合に出場したことのないワシントン・ハスキー(ワシントン大学)出身のクオーターバックに出場機会を与えた。チェイスは美しいパスを受け取ると76ヤードの爆発的なタッチダウンを決め、ターゲット12回でキャッチ11回、149ヤードを記録。ランニングバック(RB)ジョー・ミクソンは堅実なランでタッチダウン2回という成果を挙げた。RBチェイス・ブラウンは素晴らしいステップを数回決めている。2つの不用意なWRへのパス(1つは7ヤードを失い、もう1つはWRタイラー・ボイドのインターセプト)を除けば、ベンガルズの攻撃陣はアウェーで素晴らしい結果を残した。

ブラウニングにバロウのようなプレーを期待しない的確なゲームプランを練ったテイラーHCと、実績がないものの素早いリードをし、ボールを無理に持たず、ポケットから、そして移動中に正確なスローをしたブラウニングは評価に値する。

テイラーHCは「彼があそこに出て行って、彼らしくチームをリードすれば、チーム全体の信頼度が上がる」と話した。

今回の勝利でベンガルズは6勝6敗となり、混戦模様のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)ワイルドカード争いの中でプレーオフへの望みをつないだ。月曜日の結果によって彼らはレースに生き残ることができたが、ベンガルズが信じられないような復活を成し遂げるには、再びブラウニングの活躍が必要だ。

センター(C)のテッド・カラスは「これは俺らが追いかけているということなんだ。俺たちは生き生きと、上を目指していく」とコメントした。

【AK】