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イーグルスと契約したLBシャキール・レナードについて語るカウボーイズオーナー

2023年12月06日(水) 14:06


シャキール・レナード【AP Photo/Jacob Kupferman】

フリーエージェント(FA)だったラインバッカー(LB)シャキール・レナードはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区タイトル争いの渦中に飛び込んだ。

同地区で最大のライバル同士であるフィラデルフィア・イーグルスとダラス・カウボーイズが、レナードの獲得を狙っていた。最終的にレナードは現地4日(月)にイーグルスと契約。レナードはその前の週に両チームを訪問していた。

レナードは日曜日に行われるカウボーイズ戦でイーグルスデビューを果たすかもしれない。

カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズが考えている通り、それは“ユニークな”状況だと言えよう。とはいえ、ジョーンズは自分たちが手に入れられなかったレナードの成功を願っているようだ。

ジョーンズは毎週火曜日に出演している『105.3 The Fan(105.3ザ・ファン)』で「彼が日曜日にここで私たちと対峙する可能性は十分にある」とコメント。

「彼のことを考えるとき、私は一歩離れて見てみないといけない。あのような選手が3日か4日のうちに獲得可能な状態となり、チームを選び、フィールドに立つことができる時代なのだ――彼にはそうすることができ、実際にそうしている。単純に、ユニークな時代だ。泣き言を言っているように聞こえるかもしれないが、まったくそのつもりはない。だが、彼が新しいチームの一員として日曜日にうちとの試合に出場できるなんて、私にとってはユニークなことだ」

その点に関してはかなりユニークだ。

レナードはカウボーイズに加わる可能性がある選手から、カウボーイズと対戦する可能性があるチーム――しかも、あろうことか最大のライバルであるイーグルス――の選手に、あっという間に変わってしまった。

レナードがイーグルスを選んだ理由は明らかになっていないが、自らの見解を述べたジョーンズは次のように話している。

「お金の話はまったくなかった。彼と会い、昼食を共にし、楽しい時間を過ごしたが、金銭的な問題はまったくなかった。つまり、そうじゃなくて彼は一番チャンスがあると思うところに行きたかったようだ。私は彼の決断を受け入れ、尊重している。うちのラインバッカーたちに対する信頼については、私たちの中で一度も問題になっていない」

28歳のレナードは11月21日にインディアナポリス・コルツからウェイバーにかけられた。その翌日、レナードはウェイバーを通過し、新しいチームを探す旅に出た。

レナードは11月28日にカウボーイズを訪れ、その後にイーグルスを訪問。

カウボーイズが木曜夜にシアトル・シーホークスに勝利した一方で、イーグルスは日曜日にサンフランシスコ・49ersに大敗を喫している。そうした結果があったにもかかわらず、あるいはそれが理由となったのか、レナードはイーグルスに加入した。

イーグルスは49ers戦で146ランヤードを許している。このところは絶好調ではないかもしれないが、レナードは今もランゲームに対して堅実な守備ができる。

ほんの数年前までは、49ersのフレッド・ワーナーと並び、リーグ屈指のオフボールバッカーと見られていたレナード。しばらくはケガに泣かされてきたが、その経歴と才能はNFLの強豪2チームから声がかかるのに十分なものだった。

「確実に、個人としては、彼がベストを尽くせるよう祈っている。そうなって当然だ。彼はとてつもなく素晴らしいキャリアを積んできた」とジョーンズは話している。

当然、レナードがアクティブ登録され、カウボーイズ戦に出場するとなれば、レナードがベストを尽くすことをジョーンズが祈ることはないはずだ。

【RA】