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ブラウンズQBトンプソン-ロビンソンが脳震とうプロトコル終了も、HCステファンスキーはジャガーズ戦の先発を明言せず

2023年12月09日(土) 14:59


クリーブランド・ブラウンズのドリアン・トンプソン-ロビンソン【AP Photo/Jack Dempsey】

クリーブランド・ブラウンズのクオーターバック(QB)ドリアン・トンプソン-ロビンソンは脳震とうプロトコルをクリアして、シーズン第14週の試合に出場可能だ。

しかし、トンプソン-ロビンソンがプレーするとは限らない。現地8日(金)の記者会見で、ブラウンズのヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーは今週末のジャクソンビル戦の先発クオーターバックの指名を避けた。

「今週は2人とも練習した」とステファンスキーHCはトンプソン-ロビンソンとベテランのジョー・フラッコについて語り、こうつけ加えている。「2人ともよくやっていたけど、先発を指名するつもりはない」

ステファンスキーHCがジャガーズ戦でどのクオーターバックを起用するかについて慎重な姿勢を見せるのは当然だ。なにしろ、ステファンスキーHCは今季これまで、このポジションで異なる4人の選手を起用せざるを得なかったが、フラッコがシーズン第13週の試合で強烈なパフォーマンスを披露して周囲を驚かせた後、ステファンスキーHCには今シーズン初めて、まともかそれ以上の選択肢が2つ用意されている。

現在7勝5敗のブラウンズは勝利の可能性を最も高くしてくれ、かつ、災難に見舞われる可能性を最も低くしてくれるクオーターバックを選ぶ必要がある。ロサンゼルス・ラムズとの試合でのフラッコのプレーを見た人は、シーズン第14週、特に足首を負傷して試合当日の判断が必要なトレバー・ローレンスの代わりにC.J.ビーサードを先発させる可能性のあるジャガーズ相手に、このベテランを再び起用することを支持するだろう。2020年以降、初めてプレーオフ進出を果たして有望なシーズンを終えるためには、フラッコがブラウンズに最も良いチャンスを提供しているように見える。

だからといって、トンプソン-ロビンソンが何らかの形で関与しないわけではない。このルーキーは機動力があり、先発の全責任を負わせることなく、ブランズのオフェンスに新風を吹き込む可能性がある。そして、もしセンターから大半のスナップ受け取ることになったとしても、ブラウンズファンはシーズン第12週のデンバー・ブロンコス戦で、途中退場する前のトンプソン-ロビンソンのパフォーマンスが心強く感じられただろう。

日曜日にならなければ誰がトップポジションを担うのか確実には分からない。ステファンスキーHCは自身の選択を秘密にしておくことで、ほとんどのコーチが競争上の利点と見なす状況を作り出す。これにより、ジャガーズはまったく異なるスタイルの2人のクオーターバックに対して準備をしなければならなくなる。

いずれにせよ、ブラウンズHCステファンスキーは勝利に導く選手を選ばなければならない。2連敗を喫しているブラウンズには、ポストシーズンの出場権を確保する時間がなくなってきている。フラッコかトンプソン-ロビンソンか、どちらが選ばれるか見守ろう。

【KO】