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ブラウンズ、今季の残りはQBフラッコが先発を務めると発表

2023年12月11日(月) 11:31


クリーブランド・ブラウンズのジョー・フラッコ【AP Photo/Sue Ogrocki】

クリーブランド・ブラウンズが今季の残りの試合で先発を任せるクオーターバック(QB)を決めた。

現地10日(日)に行われたジャクソンビル・ジャガーズ戦で、311ヤード、タッチダウン3回、インターセプト1回を記録してブラウンズを31対27の勝利に導いた38歳のジョー・フラッコが、ヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーからQB1に指名されている。

フラッコがこの先もデプスチャートのトップに君臨するのかと問われたステファンスキーHCは、フラッコが優れたパフォーマンスを見せたことを受けて「その通りだ」と明白な答えを出した。

ステファンスキーHCはフラッコについて「いいプレーをしていた」とコメント。

「うちのシステムや選手たちに慣れていくとか、そういうことができるようになるにつれて、彼がより良くなっていくことを期待している。だが、私たちは単に、彼やうちの選手全員が自分たちの仕事に取り組んで全力を尽くすことについて話していた。彼はそれをやってのけたのだと思っている」

フラッコはジャガーズ戦の最初にプレー8回、75ヤードのスコアリングドライブを展開。そこではフラッコがワイドオープンだったタイトエンド(TE)デイビッド・ジョクに34ヤードのタッチダウンパスを通したことが最も際立っていたと言えよう。

それに続く3回のドライブはパントで終えたものの、ブラウンズ守備陣が第1クオーターで相手に一度も得点を許さなかったおかげで、ブラウンズは第2クオーターの最初のポゼッションで2スコア差をつけるチャンスを獲得。そこでフラッコはまたもやジョクに30ヤード以上のタッチダウンパスを通した。

それがブラウンズにとって今回の試合のテーマとなっている。フラッコの指揮下でたびたび息を吹き返したブラウンズは、逆転を狙うジャガーズの終盤の追い上げに耐えることができた。

フラッコは『CBS』のエバン・ウォッシュバーンに「確かに見苦しい試合だった」と語っている。「両方ともミスがあった。俺としてはものすごくクリーンな試合ができたわけではなかったけど、このチームはそういうのが好きなんじゃないかな。そういう場面でみんなは本当によく反応している。ほら、俺はここに来て数週間だし、このところずっとテレビで彼らを観察していた。その中でそういう部分を見てきた。何としても俺たちは勝利をつかんでいく」

フラッコが決めたタッチダウンパスのうち2本はジョクが、もう1本は第4クオーターにワイドレシーバー(WR)デイビッド・ベルがキャッチしたが、フラッコとWRアマリ・クーパーとの相性の良さも終始際立っていた。

ブラウンズの新QB1は14の異なる場面でチームのWR1をターゲットに。その数は他のパスキャッチャーより6回も多い。フラッコとクーパーのコンビはそのうち7回のパスに成功し、77ヤードを稼いだ。

事態が落ち着き、ブラウンズは8勝5敗となっている。フラッコは今季、ブラウンズを勝利に導いた4人目のクオーターバックだ。今回の試合でブラウンズ攻撃陣は、シーズン第3週以降で最も多い389トータルヤードを獲得している。

ピッツバーグ・スティーラーズ、インディアナポリス・コルツ、ヒューストン・テキサンズの3チームがすべて敗れたことを受け、複数のチームに1ゲーム差をつけてAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)第5シードの位置につけているブラウンズにとっては、すべてが良い兆候だ。

この3週間で、フラッコは自宅でくつろいでいたところからNFLのユニフォームに袖を通し、一度は練習生に戻されながらも、練習生から二度昇格を果たしている。

フラッコが今、アクティブロースターから外れることはないだろう。

今季におけるブラウンズのチャンスにとってより重要なのは、チームをプレーオフ進出に導こうとしているこの聡明なベテラン選手が、16年の経験とスーパーボウルMVPに輝いた経歴を持っていることだ。

試合後、フラッコは「何度も10歳の頃に戻ったような気分になった。それができるということ、このゲームをプレーすることがどれだけ特別なことなのかを忘れてはいけない」と話している。

【RA】