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元HCから学びながら正式採用を目指すレイダース暫定HCピアース

2023年12月11日(月) 11:40


ラスベガス・レイダースのアントニオ・ピアース暫定HC【NFL】

ラスベガス・レイダースの暫定ヘッドコーチ(HC)として実践的な訓練を積む中で、アントニオ・ピアースは何人かの元HCの経験を活用しようとしているようだ。

情報筋によると、レイダースが現地10日(日)にホームで行われたミネソタ・バイキングス戦に向けて準備を進める間、元NFLヘッドコーチのトム・コフリン、マービン・ルイス、アダム・ゲイスの3人が先週にチームの本部を訪れ、ミーティングに同席しながらフットボールのオペレーション全般について意見を述べたという。

11月1日に解雇されたジョシュ・マクダニエルズの後任として就任して以来、ピアースはニューヨーク・ジャイアンツで5シーズン自身のコーチを務め、ともに第42回スーパーボウルの優勝を経験したコフリンや、2002年にワシントン・コマンダースで指導を受け、アリゾナ州立大学でも3シーズンにわたって一緒にスタッフを務めたルイスを頼りにしている。

一方のゲイスは、マイアミ・ドルフィンズとニューヨーク・ジェッツでゲイスのスタッフだったレイダースの暫定攻撃コーディネーター(OC)であるボー・ハーディグリーや、シカゴ・ベアーズとデンバー・ブロンコスで一緒だった暫定ジェネラルマネジャー(GM)のチャンプ・ケリーとは親しい関係にある。

NFLのヘッドコーチとしてコフリン、ルイス、ゲイスの3人は合わせて41年分の経験があり、ピアースと彼のスタッフはそれを活用することができる。3人がレイダースの施設に足を踏み入れたのは先週が初めてで、ピアースはスケジュール、スキーム、テクニック、審判のことなど、あらゆる面で彼らの頭脳から知恵を引き出そうとした。

元選手であるピアースはパフォーマンスに関するリアルタイムのフィードバックに慣れており、暫定HC就任後も成長し、学び続ける機会を受け入れている。

45歳のピアースはNFLで9シーズンプレーした後、一時期ビジネスの世界に身を置いてから高校や大学で8年間にわたってさまざまなコーチ職を務めている。しかし、初めてNFLのアシスタント職に就いたのはレイダースのラインバッカー(LB)コーチになった昨年。レイダースはピアースが暫定HCとなった最初の2試合には勝ったものの、先週のバイウィークに入る前の2試合には敗れている。

レイダースのオーナーであるマーク・デービスは、ピアースには正式にヘッドコーチの座を勝ち取るチャンスがあると語った。そして、選手たちもピアースのために声を上げ続けている。

プロボウル経験のあるディフェンシブエンド(DE)のマックス・クロスビーは、金曜日に『NFL+』の“The Insiders(ジ・インサイダーズ)”の中でこう話している。

「わがままを言えば、彼らにはこのままヘッドコーチとGMを続けてほしい。俺は彼らに対して正直に接してきたし、マークにも同じことを伝えた。俺にとっては、このチームを勝たせることで彼らが長期にわたって今のポジションにいられるようにしたいというのが特別なモチベーションになっている」

【R】