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将来に関する質問をはぐらかすペイトリオッツHCベリチック

2023年12月14日(木) 11:59

ニューイングランド・ペイトリオッツのベイリー・ザップとヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチック【AP Photo/Michael Dwyer】

あと4試合が残されている中、現在3勝10敗のニューイングランド・ペイトリオッツ。彼らの失われた2023年シーズンは、組織のトップが大きく変わるという結果とともに終わりを迎える可能性がある。

ペイトリオッツが苦難に満ちたシーズンを過ごす中でヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックの話題が尽きることはなかったが、今週に入ってから進退に関する報道が出たことを受けて、ベリチックHCは現地13日(水)に再び地元メディアから自分の将来についての質問を投げかけられている。

ベリチックHCはいつもと同じ方法で、そうした質問をかわした。

チーム公式記録によると、2023年がニューイングランドで過ごす最後の年になるという考えをオーナーのロバート・クラフトと共有しているのかと質問されたベリチックHCは「私はカンザスシティ(チーフス戦)に向けて準備している。それが私のやっていることだ」と答えたという。

ベリチックHCが回答を避け続けたことから、報道陣はさまざまな角度からこの話題に触れようと試みた。ベリチックHCはニューイングランドでコーチを続けたいのか? ベリチックHCとクラフトは2023年シーズン以降の将来について話し合ったのか?

どのような質問をしてもベリチックHCは「カンザスシティに向けて準備している」と一辺倒な返答をしている。

チーフス戦は、それ自体が2023年シーズンにおける失望感を反映している。ペイトリオッツは当初、昨季のスーパーボウル王者とマンデーナイトで対戦する予定だったが、今シーズンのペイトリオッツがとても見ていられない状態であることから、この試合はプライムタイム枠から日曜日アメリカ東部時間13時という通常の枠に変更された。

シーズン第14週のサーズデーナイトフットボールでピッツバーグ・スティーラーズに勝利しても、ペイトリオッツは日曜日に残念な結果を避けることができなかった。日曜日、シンシナティ・ベンガルズがインディアナポリス・コルツに勝利したことで、ペイトリオッツは正式にプレーオフ争いから脱落。ベリチックHCが2000年に就任して以来、最も早いタイミングでプレーオフ進出への道を断たれた。

24年間の在任期間の中で、ベリチックHCはペイトリオッツの指揮官としてかなりの時間を費やしてきた。人事面と採用面の失敗により、ペイトリオッツはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区の王座から陥落。過去4シーズン――全て元クオーターバック/QBトム・ブレイディを欠いた状態で戦っていた――のうち3シーズンでプレーオフ進出を逃したことを受けて、変化を起こすことが計画されている可能性はあると言えよう。

スーパーボウル制覇を8回(そのうち6回はペイトリオッツのヘッドコーチとして)経験したことがあるベリチックHCは、間違いなく最後まで仕事をやり抜く権利を得てきた。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが11月12日に報じていた通り、クラフトはこの伝説的なコーチをシーズン中に解雇する気はないようだ。

【RA】