敗戦後のオフィシャルへの発言でNFLがチーフスのリードHCとQBマホームズに罰金
2023年12月17日(日) 19:57現地16日(土)、NFLは先週日曜日のバッファロー・ビルズ戦に敗れた後で審判のあり方について批判的発言をしたことに関して、カンザスシティ・チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードとクオーターバック(QB)パトリック・マホームズに罰金を科したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えた。
リードHCには公の場でオフィシャルを批判したとして10万ドル(約1,421万円)の罰金、マホームズにはスポーツ選手としてふさわしくないオフィシャルへの暴言、脅迫、または侮辱的発言があったとして5万ドル(約711万円)の罰金が言い渡されたとのことだ。
試合時間残り90秒を切り、チーフスが20対17でビルズにリードされていた場面で、オフィシャルはチーフスのワイドレシーバー(WR)カダリウス・トニーの勝利につながるタッチダウンをオフサイドと判定した。続く3プレーでチーフスはボールを進めることができず、試合はビルズが勝利した。
マホームズはコール直後からフィールド上で怒りを見せており、試合後のビルズのQBジョシュ・アレンとのやりとりでも不満をあらわにして、記者会見でもまだ気持ちが収まらない様子だった。
「ファンだってフィールドにいる選手たちにゲームの結果を決めてほしいと思っている。だから、オレは先週のマルケス(バルデス・スカントリング)の件については何も言わなかったんだ」と10日(日)にマホームズは言っていた。「そりゃ彼らも人間だからミスもするさ。けど毎週のように俺たちは何かについて議論している。俺はただ出ていって全力でプレーすることしかできないし、仲間たちのことを誇りに思っている。俺たちはそれを実行し、最高のフットボールゲームをしたんだ。なのにあんな終わり方になっちまった。また最高のフットボールゲームがあんなふうに終わるなんて、こたえる。簡単には納得できないよ」
試合後のメディアセッションでリードHCも判定を批判し、並び方に問題があった場合、レシーバーは通常ならその時点でオフィシャルから警告されるはずだと主張。あの状況は“少々恥ずかしい”ものだったと付け加えた。
しかし、一夜明けて以降はマホームズもリードHCもオフィシャルへの批判を取り下げている。マホームズも13日(水)にアレンとのやりとりの際に“もっとスポーツ選手らしい”振る舞いをすべきだったと認める発言をした。
テキサス州アービングで開かれた12月のリーグミーティングを終えた水曜日、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは審判のあり方に関するリーグの現在の見解について質問された。
「私の知る限り、ほぼ全員がオフィシャルが絶対的に正しいと認識しているにもかかわらず、審判のあり方が注目されていると言われるのは少し皮肉なことだと思うよ」とグッデルは記者団に語った。「ファウルがあった時にコールするのが彼らの仕事だ。ファウルだったことに疑問の余地はない。それは間違いなく正しいコールだった。コールしなければ、やはり問題になっていたはずだし、オフィシャルが批判されることになっていたのは明らかだ」
「オフィシャルが後から批判されがちなことは皆分かっている。これまで何度も言っているが、彼らはパーフェクトではない。パーフェクトな人間などいないんだ。それでも彼らは並外れた仕事をしている。先ほど述べたように、オフィシャルが正しい判断をして、批判されることについてこうして質問に答えねばならないことを皮肉に感じる。これはいかに彼らの仕事が難しいかの表れだと思う。それは理解しているし、それがつきものの仕事だ。オフィシャルもそれを理解している。私は、彼らがあのゲームでしたことだけに限らず、彼らが継続してやり続けていることをとても誇りに思っている」
チーフスは日曜日にロードでニューイングランド・ペイトリオッツと対戦する予定だ。
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