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スティーラーズ、QBピケットが出場できない場合はQBルドルフを先発に

2023年12月19日(火) 10:11


ピッツバーグ・スティーラーズのメイソン・ルドルフ【AP Photo/Matt Slocum】

ピッツバーグ・スティーラーズがクオーターバック(QB)メイソン・ルドルフを求める声に応えようとしている。

ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンが現地18日(月)に発表したところによると、スティーラーズはシーズン第16週に行われるシンシナティ・ベンガルズ戦で、通常の先発クオーターバック(QB)であるケニー・ピケットが足首のケガから十分に回復できず、出場できないとなった場合に、ベテランQBを先発させることを計画しているという。

「今日この場に立ち、メイソン・ルドルフがボールを持つ選手だとお伝えする」とトムリンHCは報道陣に述べている。

ルドルフはピケットの代役としてこの2試合に先発出場してきた2番手QBミッチェル・トゥルビスキーの代わりを務める予定だ。

ピケットはシーズン第13週に手術が必要なハイアンクルスプレインに見舞われてから欠場を余儀なくされている。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが12月16日に報じたように、ピケットが出場するのはシーズン第17週の大晦日に行われるシアトル・シーホークス戦となる可能性の方が濃厚だ。とはいえ、今週土曜日に組まれているベンガルズ戦に間に合う可能性もあり、トムリンHCはピケットが出場する可能性をわずかに残している。

トゥルビスキーのパフォーマンスには多くの不満が残っている。シーズン第14週に先発したニューイングランド・ペイトリオッツ戦ではパス35回中22回を成功させて190ヤード、タッチダウン1回をマークした一方で、見苦しいインターセプトも喫した。そのインターセプトがきっかけとなってペイトリオッツはタッチダウンに成功。最終的にスティーラーズはサーズデーナイトゲームで、停滞しているペイトリオッツに敗れた。この試合でスティーラーズ攻撃陣は大苦戦を強いられ、アクリシュア・スタジアムに集まったファンがルドルフを求めてチャントを始める事態に。その9日後、30対13で敗れたインディアナポリス・コルツ戦の後半で、かつて2017年ドラフト全体2位指名を受けたトゥルビスキーは2度目のインターセプトを喫した後にルドルフと交代させられた。

ルドルフには5年間のNFLキャリアで先発を務めた経験がある。パス成功率62.2%、1,765ヤード、タッチダウン13回に対してインターセプト9回を記録した2019年シーズンには、負傷したベン・ロスリスバーガーに代わって8試合に先発出場し、5勝3敗という成績を残した。しかし、それ以降は2試合にしか先発しておらず、スティーラーズが2022年オフシーズンにトゥルビスキーを獲得してからはデプスチャートで3番手に甘んじるようになっている。

「私たちはメイソン・ルドルフに先発の機会を与えるつもりだ」と強調したトムリンHCは次のように続けた。「彼はベテランだ。バックアップだが、ベテランでもある。彼は長きにわたってうちのプログラムにいる。そういう理由で彼はここにいるのだ。私たちは彼に大きな安心感を抱いている」

「なぜ私たちは変化を起こそうとしているのか? 変わらない状態の中で見ているものが気に入らないからだ。つまり、得点が十分ではないということだ。特に12月に入ったら、この時期の試合では12点、14点、16点以上を取らなければならない。他のチームも同じようにしていると考える必要がある。そういうことをしていなければ、勝利の計画は流動的なものにはならない」

2023年レギュラーシーズンがあと3週間残っている中で、スティーラーズは厳しい状況に置かれている。トゥルビスキーが大部分で司令塔を務めた直近の3試合で連敗を喫しているスティーラーズは今後、ベンガルズ、シーホークス、ボルティモア・レイブンズ――いずれもプレーオフ進出を決めている、あるいはその可能性がある――と対戦する予定だ。

プレーオフ進出を望んでいるのであれば、スティーラーズはその現実的なチャンスを手に入れるために勝ち抜いていかなければならないだろう。ピケットが今週末に出場できない場合、連勝のきっかけを作る責任はルドルフにかかることになる。

【RA】