RBマカフリーがMVPになるべきだと語る49ersのQBパーディー
2023年12月19日(火) 16:092023年シーズンの最優秀選手賞(MVP)論争が常に変化し続けている中で、サンフランシスコ・49ersのクオーターバック(QB)ブロック・パーディーはチームメイトのランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーに一票を投じるだろう。
『ESPN』によると、パーディーは現地17日(日)に45対29でアリゾナ・カーディナルスを下した後に「クリスチャンがMVPになるべきだと思う。本当にそう思っている。彼は俺たちのために何でもやってくれる。だから、俺の目にはMVPに映る」と語ったという。
マカフリーはカーディナルス戦で今季最多の187スクリメージヤード(115ランヤード、72レシーブヤード)、スクリメージタッチダウン3回というMVPレベルのパフォーマンスを見せた。
シーズン第15週にマカフリーは今季11試合目となる100スクリメージヤード超えを達成し、1シーズンでそれを達成した試合数としてロジャー・クレイグが樹立した49ersのフランチャイズ記録に並んだ。また、今回の試合は1回以上のタッチダウンランと1回以上のタッチダウンレシーブを記録したキャリア15回目の試合にもなっている。その数は殿堂入りを果たしたマーシャル・フォークに並んでNFL史上最多タイ記録だ。
さらに、マカフリーはマーシャル・フォーク、サーマン・トーマス、ティキ・バーバーに次いで、1,000ランヤードおよび500レシーブヤードを4シーズンで達成したNFL史上4人目の選手にもなっている。
今季に1,801スクリメージヤード、スクリメージタッチダウン20回を記録しているマカフリーは、殿堂入りしたラダニアン・トムリンソンやエミット・スミスと共に、4シーズン以上で1,800ヤード以上のスクリメージヤードと13回以上のスクリメージタッチダウンを達成した選手となった。
マカフリーは今シーズンに2回臨んだカーディナルス戦で、7回のタッチダウン(シーズン第4週に4回、第15週に3回)をマーク。これはある選手が1シーズンに同じ相手との試合で決めたタッチダウン数として、スーパーボウル時代の歴代最多タイ記録だ(1961年シーズンにビリー・キャノンがニューヨーク・タイタンズとの試合で決めた8回のタッチダウンが歴代最多記録となっている)。
49ersのオフェンスに勢いを与え続け、対峙した相手に悪夢を見させるマカフリーは、パーディーと同様に、確実に称賛されるべき存在だと言えよう。パーディーにとって、4回のタッチダウンを記録したカーディナルス戦は、100以上のパサーレーティングをマークしたキャリア13回目の試合となった。その結果、パーディーは1950年以降のクオーターバックが先発を務めたキャリア最初の20試合で100以上のパサーレーティングをマークした試合数で、ダン・マリーノ、トニー・ロモ、ダック・プレスコット(それぞれ12試合)の記録を超え、パトリック・マホームズ(16試合)と殿堂入りしたカート・ワーナー(14試合)に次ぐ3位となっている。
オフェンシブタックル(OT)トレント・ウイリアムスは「俺たちにはNFLで最高のランニングバックがいるから、彼がMVPに選ばれると考えられるのは当然だと思う」とコメント。「ブロックにも同じことが言える。ブロックは全力でプレーしている。俺はあの2人をこの上なく誇りに思っている。とにかく(ロンバルディ)トロフィーをサンタクララに持って帰ってくることができれば、それでいい。俺が気にしているのはそれだけさ」
MVP候補が2人いるということは、投票時に票が割れる可能性が高いが、49ersにとってそれは、シーズン序盤に3連敗を喫してから次々と相手ディフェンスを切り裂いてきた爆発的なオフェンスを強調する事実となっている。カイル・シャナハンHC(ヘッドコーチ)率いる6連勝中の49ersは、マカフリーとパーディーの活躍によってその間に試合平均34.5得点を挙げている。
「区別する必要はない。ありがたいことにね」と述べたシャナハンHCは「しかし、私はたぶん、キャリアの中で何人かのMVPと接してきた。これが私にとって最も明白なことだ。同じチームに属していることで偏った見方をしていたのかもしれないが、そうは思っていない」と続けた。
【RA】