ニュース

QBウィルソンとは「素晴らしい関係を築いている」とブロンコスHCペイトン

2023年12月19日(火) 17:11


デンバー・ブロンコスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/David Dermer】

現地16日(土)夜、デンバー・ブロンコスがアウェーでデトロイト・ライオンズに敗れた試合において、第3クオーター終盤にフラストレーションが爆発した。

36時間という時間を与えられたブロンコスのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは、敵陣エンドゾーン付近での攻撃に失敗したクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンに向かってなぜ叫んだのか、その理由を説明している。ペイトンHCが最も強調したことは、その爆発が内部の不和の兆候ではないということだ。

ペイトンHCは月曜日、やり取りについてさらなる説明を求められた際に「これ以上は話すことはない」と答え、「確かに、試合中の緊張や一瞬の激しさ、そういったことはある。でも、それ以上のことはない」と続けた。

ペイトンHCはチームやウィルソンとは問題がないため、その件を話し合う必要がなく、土曜日の試合以降はチームミーティングを開いていないと述べ、ウィルソンとは「素晴らしい関係を築いている」と強調。

それでは、なぜペイトンHCはあの瞬間にあれほど怒ったのか?

ペイトンHCは「サッと確認しよう」と言い、こう説明した。「セカンドダウンでのコールはジャリール・マクロフリンのプレーで、リプレーの機会があった。だから、見てみるべきだった。私は・・・入ったように見えた。振り返って見ると、彼がゴールラインを超えたかどうかは、まだ判断が難しい」

ペイトンHCが最初に言及したプレーはランニングバック(RB)マクロフリンへのパスで、最初のヒットからスピンして抜け出して、ゴールライン際でライオンズのラインバッカー(LB)ジャレン・リーブス・メイビンとアレックス・アンザロンにタックルされた時に、タッチダウンしたかのように見えた。しかし、ブロンコスはまだ3回目と4回目のダウンが残っており、ペイトンHCはチャレンジをためらう。

次のプレーではRBジャボンテ・ウィリアムズは左へのトスを受けて、ゴールライン付近でLBデリック・バーンズにタックルされた。十分見渡せる位置にいたペイトンは自分の目を信じてレッドフラッグを投げなかった。

ペイトンHCは月曜日に「ジャボンテのランは、自分の角度から見ても判断は十分にできた。それにゴールラインまで半ヤード地点にいて、この試合ではいいゴールラインプランがあると思った。ゴールラインを超えたとはっきり見てとることができなかった。確かにゴールは近かった。私の経験からすると、このタイプの判定にチャレンジしても判定が覆るのはよくても半分ぐらいだ」と分析している。

ブロンコスはエンドゾーンまであと一歩のところから得点するチャンスがまだあった。フォースダウンアンドゴールで、フルバック(FB)マイケル・バートンがQBウィルソンからハンドオフを受けて簡単にエンドゾーンに入ったものの、右ガード(RG)クイン・メイナーズによるオフサイドのペナルティでプレーは無効となり、ブロンコスは5ヤードラインのすぐ外まで後退。ブロンコスはフィールドゴールを決め28対10とし、後半逆転の最良のチャンスをふいにした。

「その場面での怒りやフラストレーションは第4ダウンのコールと、後からペナルティと判定されたタッチダウンに起因する。そして今、私たちは第4ダウン残りハーフヤードではなく、第4ダウン残り6ヤードに位置している。2スコア差に詰め寄ろうとしているのだから、巻き返しを図る上で重要な一連の流れだった」とペイトンHCは語る。

ブロンコスは実際、試合を立て直すことができず、最終的にライオンズに42対17で敗れる。問題の一連の流れの後、ブロンコスは相手に6プレー、75ヤードのドライブを許し、最終的にライオンズのRBジャーマイア・ギブスの12ヤードのタッチダウンランで終わり、ブロンコスの逆転チャンスは事実上終わった。

ウィルソンは結局、すでに決着がついた試合において残り時間2分足らずのところでベンチに下げられている。ペイトンHCは試合後に問題の一連の流れについて質問され、”それだけだ “と短い言葉で怒りの原因としてオフサイドペナルティを指摘した。ペイトンHCは月曜日にそのような説明を繰り返し、やり取りに関する会話を理想的に終わらせている。

7勝7敗のブロンコスは、ここまですでに起伏の激しい道を歩んできている。今季は最初の6試合で1勝という成績で始まったが、その後5連勝して6勝5敗と好転した。しかし、直近の3試合で2敗を喫し、奇跡的なプレーオフ進出のチャンスは残り少なくなり、それに伴ってプレッシャーと感情が高まっている。

月曜日にペイトンHCが述べたように、彼のリアクションはその場の勢いで出たものだ。残り3週間で、その勢いは増すばかりだろう。

【KO】