FAの可能性について「他のチームは考えられない」とベアーズCBジョンソン
2023年12月22日(金) 12:10シカゴ・ベアーズのレギュラーシーズンはまだ3試合残っているが、コーナーバック(CB)ジェイロン・ジョンソンのシーズンは4年間のキャリアですでに最高のものとなっている。
キャリアハイとなるインターセプト4回と『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス/PFF)』による91.3というグレードがそれを裏づけている。
一方で、ジョンソンにとって今季はこれまでで最も波乱に満ちたシーズンでもあった。ジョンソンは組織的なチーム活動を初めから欠席したことでトレードの可能性がうわさされ、「給料をもらう」のが当然だと声高に主張して環境の変化を求めた。
シカゴでジェットコースターに乗っているかのような時間を過ごしてきたにもかかわらず、ジョンソンは現在、この街に留まりたいと公言している。
ジョンソンは現地20日(水)に「俺はここに留まりたい」と『Associated Press(AP通信)』に話している。
「まずは(ここで)契約を結びたい。でも最終的にもしそれがうまくいかないなら、他の選択肢に反対するつもりはない。それでも、ここに残れたら最高だ。それに尽きる」
5勝9敗のベアーズは厳密にはプレーオフ争いから脱落したわけではないが、不運にもNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)で第13シードにつけているため、奇跡が起きない限りポストシーズンへの道のりは厳しいと言えよう。したがって、ジョンソンがキャリア最高のシーズンをさらに充実させ、フリーエージェント(FA)での値札を上げられるのは残り3試合となる。
今季にジョンソンが積み上げたタックル31回、パスブレイクアップ10回という記録も、残りの試合でこれまでの最高記録(2021年のタックル46回、2020年のパスブレイクアップ15回)を更新する可能性は十分にある。24歳の2020年2巡目指名選手であるジョンソンは、ルーキー契約の最終シーズンを終えようとしており、フリーエージェントでは間違いなく有利な契約を結ぶことができるだろう。
ベアーズはかなりの苦戦を強いられてきたが、ジョンソンは輝きを放っていた。ジョンソンのプレーはプロボウル級で、前述のPFFによるグレードはNFLのコーナーバックの中でトップとなる。
このようなセンセーショナルなシーズンを送りながらも、ジョンソンは延長契約を要求してきた。
ジェネラルマネジャー(GM)のライアン・ポールズはハロウィーンのトレード期限を数日後に控えた時点で、ジョンソンの延長契約は実現間近だと語っていた。ところが、実際に契約が延長されることはなく、ジョンソンはトレードを要求したが、それさえも実現しなかった。
その結果を受け、ジョンソンは異例な形でビジネスを進めることにしたようだ。
ジョンソンは2024年以降もベアーズでプレーしたいと考えている。
多くの不確定要素を抱えるフランチャイズにとって、ジョンソンも悩みの種のひとつになるだろう。
マット・エバーフラスはベアーズのヘッドコーチ(HC)として戻ってくるのか? ジャスティン・フィールズはベアーズのフランチャイズクオーターバック(QB)として戻ってくるのか? 今やリーグ屈指のコーナーバックとなったジョンソンは戻ってくるのか?
いずれもまだ答えはないが、ジョンソン自身は戻ることを望んでいる。
「他のチームは考えられない」と述べたジョンソンは次のように続けている。
「他のチームに行きたいと主張するのは簡単だけど、実際に行ってみたら思っていたのと違っていたということはよくある。だけど、俺はここに残りたいし、今は移籍したくない。ロッカールームにいる選手の間で特別なものが生まれつつあると感じている。それは他では得られないものだと思うんだ。ここに残ってそれを築き続け、このチームを強くしたいし、何よりもっと試合に勝ってプレーオフに進出して、シカゴの名を高めていきたい」
【R】