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49ers戦でアンダードッグとされていることを“見下されている”ように感じるレイブンズ

2023年12月22日(金) 13:47


ボルティモア・レイブンズ【NFL】

同じ成績を残し、それぞれのカンファレンスでトップシードを獲得しているチーム同士が、クリスマスの夜に激突する。

ボルティモア・レイブンズのセーフティ(S)カイル・ハミルトンはすでに自分のクリスマスの靴下の中に石炭の塊が入れられているような気分になっているようだ。11勝3敗のレイブンズは現地25日(月)夜に行われる11勝3敗のサンフランシスコ・49ersとの対決で、アンダードッグ(勝ち目が薄いチーム)であると見られている。2023年シーズンに、レイブンズが劣勢のチームとして試合に臨むのはこれが2回目だ。

ハミルトンは水曜日に報道陣に対して「少し見下されているような気がしている。俺たちは自分たちがリーグで最高のチームだと思っているし、それを全国民の前で見せつけるチャンスを手にしている」と話している。

スポーツ賭博アプリの『Caesars Sportsbook(シーザース・スポーツブック)』によると、レイブンズはシンシナティ・ベンガルズ戦、ジャクソンビル・ジャガーズ戦、ロサンゼルス・ラムズ戦を含め、4試合連続で勝利を重ねた状態でシーズン第16週を迎えているにもかかわらず、木曜日の時点で49ersに5ポイント差でアンダードッグとされているとのこと。

クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンは水曜日に「別に選んでもらいたくない。俺はアンダードッグでいる方が好きだ。疑われているときとか、俺たちが試合に勝つとみんなに思われていないときの方が、自分たちのプレーは良くなると信じている。俺たちはいつだってより良いプレーができると思っているから、2月までそうしていくだけ。それだけさ」と語っている。

2023年、これまでにプレーオフ進出を確定させたのは4チームだ。マンデーナイトに激突する両チームは共にその中に含まれている。レイブンズが今季、印象的だったのは確かだが、49ersは3連敗で迎えたシーズン第9週のバイウイークを終えてから、無敵に近い強さを見せている。この6試合で連勝を成し遂げている49ersは、相手に対してなんと207対94という圧倒的な差をつけてきた。

QBブロック・パーディーとランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーは共にNFL最優秀選手賞(MVP)の最有力候補と目されている。一方のジャクソンはその賞に輝くことをチームから期待されている状態だ。

すべてがレイブンズの思い通りの展開になる可能性はある。現在、マンデーナイトフットボールでは番狂わせが続いており、過去7回の対戦ではアンダードッグとされていたチームが勝利を収めている。

シーズン第16週を迎えるにあたり、レイブンズにより多くのモチベーションが必要なわけではない。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)第1シード争いで1ゲーム差をつけているレイブンズは、49ers戦の次に控えている直接対決を含め、マイアミ・ドルフィンズに追いつかれないように勝ち星を積み重ねる必要がある。

レイブンズのインサイドラインバッカー(ILB)ロクアン・スミスは「俺なら10回中10回、自分たちに賭ける。他人の意見はあまり気にしない」と強調した。

月曜夜に49ersに勝てば、レイブンズは自分たちをアンダードッグとする評価を大きく覆すことができるだろう。

【RA】