チームを“見捨てた”という意見を否定するバッカニアーズLBホワイト
2023年12月22日(金) 14:32タンパベイ・バッカニアーズのラインバッカー(LB)デビン・ホワイトは奇妙なシーズンにまたしても興味深い展開を見せている。
足のケガが長引いていることから、バッカニアーズがグリーンベイ・パッカーズに勝利した重要な試合を欠場したホワイトは、チームを見捨てたと非難されていることに対して自分を擁護することを余儀なくされている。
『ESPN』によると、ホワイトは「俺がチームを見捨てたとかそういう意見をたくさん見てきた。チームのためになるように欠場して休むっていう、俺にとっても、ボウルズコーチ(トッド・ボウルズ、ヘッドコーチ/HC)にとっても個人的な判断だったのに、どうやって俺にそういうことができるのか分からない。プレーしていないときですらチームの施設にいた。みんなを支えるためにね。チームを見捨てることなんて絶対にない」と語ったという。
かつてホワイトのチームメイトだったリチャード・シャーマンが『FS1』で、ホワイトがシーズン第15週に勝利したパッカーズ戦でインアクティブだったのはK.J. ブリットと交代で起用されることを受け入れたくなかったからだと報じたことを受けて、今回の話題が浮上している。
バッカニアーズにとって幸いなことに、ブリットはこのところかなり好調で、パッカーズ戦ではタックル6回(うちフォーロス1回)をマーク。その前週に勝利したアトランタ・ファルコンズ戦では、8回のタックルを決めて1シーズンあたりのタックル数でキャリア最多を更新したほか、インターセプトにつながりそうになったパスディフェンスも決めていた。
基本的に、バッカニアーズはホワイトをあまり欠場させてこなかったことから、契約最終年である今季にホワイトがブリットとローテーションで起用されるといううわさに説得力が増していた。この件について質問されたボウルズHCは、いずれの方向にもあまりヒントを与えなかった。
「医師からはプレーの許可が降りていたが、彼は万全ではないと感じていると言い出した」と述べたボウルズHCは「彼は私にプレーできない――出られないと伝えてきた。日曜日の朝まで会話を続けて、彼をアクティブにしないことに決めた。彼はスタジアムについたときに自分がインアクティブであることを知った」と続けている。
ホワイトは報道陣に対し、医師からの許可が降りていたにもかかわらずインアクティブとされたことは、「納得できないものではなかった」とコメント。つまり、ホワイトは自分が欠場する代わりにブリットが出場することに、特に反応しなかった。バッカニアーズ守備陣における自分の役割――そして、それをきちんと果たす能力――が重要だと理解しており、そのためには健康である必要があることを理解しているとつけ加えたホワイトは、次のように話している。
「俺は“試合に出なきゃならねえ。チームを動かすんだ。俺がディフェンスを動かすんだ”と考えている。でも、本来の自分でいられなかったら、試合に出てチームに貢献することなんてできない――むしろ、チームの邪魔になる。父親と息子みたいに、ボウルズコーチともそういう話をした。俺は彼のことをそういう風に見ている。彼は“D、私は君を健康な状態に戻さなければならない。君がチームに貢献できるようになるために、君が健康になる手助けをしなければならない”と言った」
ホワイトが自分にとって重要なシーズンにあまり良い結果を残せていないことを踏まえると、この話は興味深いと言えよう。バッカニアーズが契約延長を断り、その代わりに実力を証明する1年として5年目オプションに頼ったことを受け、ホワイトは今季終了後にフリーエージェント(FA)になる予定だ。今のところ、ホワイトはその実力をあまり証明できていない。
ホワイトはシーズン第16週に行われるジャクソンビル・ジャガーズ戦に出場する見込みだとボウルズHCは明かしている。そこではホワイトがブリットと交代で出場すると考えていいだろう。
【RA】