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スティーラーズWRピケンズ、QBルドルフとの連携について「俺にチャンスをくれと願っていた」

2023年12月24日(日) 17:14


ピッツバーグ・スティーラーズのジョージ・ピケンズ【AP Photo/Gene J. Puskar】

現地23日(土)、ピッツバーグ・スティーラーズはシンシナティ・ベンガルズに34対11で勝利し、3連敗を断ち切った。チームがプレーオフ争いで生き残れたのは、ワイドレシーバー(WR)ジョージ・ピケンズとクオーターバック(QB)メイソン・ルドルフの連携による活躍が大きかった。

スティーラーズにとって必勝だったこの試合で、ピケンズはオープニングドライブ2つ目のプレーで86ヤードのタッチダウンを決めてすぐに流れを引き寄せた。ルドルフはピケンズが加速する前にポストルートの正確なショートパスをして、ベンガルズ守備陣はフィールドの半分以上で完全に置いてきぼりにされた。

「とにかく俺にチャンスをくれと願っていたんだ」と試合後ピケンズは話している。「どこにボールを投げるかなんて誰にも分からないから、俺にも完全には予想できなかった。でも俺は彼がボールを投げるたびにいつでも最高のプレーを作ろうとしている」

シーズン初の先発を飾ったルドルフは、序盤にリズムを見つけることの重要性を理解しており、それを実現できるのがどのプレーメーカーなのかを熟知していた。

「早いスタートだ。高校だろうとカレッジだろうとプロだろうと、それが決め手になる」とルドルフは言っている。「それと特に今日みたいにホームゲームだと、観客が盛り上げてくれる。するとジョージみたいな選手の動きが良くなる。彼のランアフターキャッチの能力は誰にも負けないものだ。俺も後ろから追いかけていったんだけど、すごくクールな眺めだったよ」

コンビの活躍はこれで終わりではなかった。ベンガルズが試合唯一のタッチダウンを決め、スティーラーズが16ポイントのリードを持っていた第3クオーターで、ルドルフは再びピケンズに深い66ヤードのタッチダウンパスを決める。

どうやってビッグプレーを生み出したのかと聞かれ、「メイソンはいつもああやってきたんだ」とピケンズは答えた。「以前、KP(ケニー・ピケット)やミッチ(ミッチェル・トゥルビスキー)について話した通りさ。彼らはいつだって自分の仕事に従い、しっかり自分の役目を果たす。メイソンもいつだってそうしてきた」

ピケンズにとっては今年ベストの試合となり、レシーブ4回でキャリアハイとなる195ヤードを記録。試合を変える2つのタッチダウンも決めた。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、2023年に1試合で60ヤード以上を獲得してタッチダウン2回を決めているのは、マイアミ・ドルフィンズのWRタイリーク・ヒルと2年目のピケンズだけだという。レシーブ平均48.8ヤードというピケンズの記録は、1試合で4回以上レシーブした1970年以降の全選手の中で3番目にあたるという。

今シーズンずっと得点に苦しんできたスティーラーズにとって、この攻撃力は新鮮な息吹だった。ここ数週間はQBピケットの足首のケガによっていっそう苦しい状態が続いていた。過去2試合はトゥルビスキーが司令塔を務めていたが、連敗を喫したヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは新たにルドルフを起用することにした。

久しぶりの先発となったルドルフは、27回中17回のパスを成功させて290ヤード、タッチダウン2回でインターセプトなしという成績を残している。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは土曜日、シーズン第17週のシアトル・シーホークス戦ではピケットが戻ってくる見通しだと伝えたが、ルドルフは1度の先発の機会でスティーラーズを戦いの中に踏みとどまらせ、ピケンズと息の合ったビッグパフォーマンスを見せた。

自信をつけたナンバー1ワイドレシーバーと共に、スティーラーズはこの新たな勢いを維持したいと願っている。

【M】