ニュース

チャージャーズに辛勝したビルズQBアレン、「ビッグプレーをやってくれると仲間を信じただけ」

2023年12月24日(日) 19:13


バッファロー・ビルズのジョシュ・アレン【AP Photo/Ryan Sun】

決して美しくはなかった。だがビルズは納得している。

どんでん返しの連続だったロサンゼルス・チャージャーズ戦は、バッファロー・ビルズのファンにとって神経をすり減らす試合だったが、第4クオーター終盤の最も重要な場面でクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンが存在感を示し、13プレー、64ヤードのドライブを指揮して、最終的にキッカー(K)タイラー・バスが勝利をもぎ取るフィールドゴールを決めた。

決め手となったドライブについて、「ビッグプレーを見せてくれると仲間を信じただけ」とアレンは『NFL Network(NFLネットワーク)』のテイラー・ビシオッティに言っている。「ステフォン・ディッグスがサードダウンでデカいコンバージョンを成功させて、最後にタイラー・バスがフィールドゴールを決め、それからエド・オリバーのサックで試合が終わったという流れさ。彼らならやってくれると信じていただけ。俺たちはそれをやり遂げた」

最終ドライブで追い込まれたアレンは、5回中4回のパスを成功させ、第3ダウンでは勝敗が懸かる大きなプレッシャーの中で2つのスローを成功させた。最初はディッグスへの11ヤードのレーザーパスで、フィールドゴールレンジまで進み、続いてオールアウトブリッツの状況でワイドレシーバー(WR)カリル・シャキールに素早いトスをした。シャキールへのパスは一度はタッチダウンとされたものの、見直しによって取り消されてしまい、バスのチップショットでビルズは時間を稼いだ。

「もうだめかと思ったよ」とアレンは言う。「ホットルートのジェームス・クックはカバーされていた。ダーウィン・ジェームズはウインドー内だったけど、もっと遠くを目指した。カリルはいつだって仕事をしてくれる――彼が行き先を間違えることなんてないんだ。スマートで何でもうまくやるから、必ずいいポジションで待ち構えている。彼を見つけられて俺は幸運だった」

アレンの最終ドライブは、3回もターンオーバーされてしまったビルズオフェンスの埋め合わせをした格好だ。第3クオーターでのディッグスへのパスをインターセプトされてしまったのはアレン自身の責任であり、これでチャージャーズに反撃の機会を与えてしまった。それでも、ビルズの3つのタッチダウンは確かにアレンの功績であり、WRガブリエル・デービスへの57ヤードタッチダウンパスでビルズを勢いづけ、自分の足でも2回エンドゾーンに飛び込んでいる。

21回中15回のパスを成功させて237ヤード、タッチダウン1回とインターセプト1回という成績で、アレンは大惨事の可能性も見えていたビルズに24対22の勝利をもたらした。これによってポストシーズン進出の可能性は大きく改善している。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』のプレーオフ確率モデルによると、ビルズがポストシーズンに進む可能性は75%で、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区で優勝する可能性は32%とのことだ。

3連勝してホームでのシーズン第17週のニューイングランド・ペイトリオッツ戦に臨む9勝6敗のビルズ。4連勝すれば、自力でプレーオフ進出の運命を支配することも可能になる。

まるでプレーオフに行ったかのようなアレンとビルズのプレーが、この1カ月の成功の決め手だった。

「背水の陣だ」とアレンは言った。「俺たちは数年前にもこういう状況を経験した。ここにいる多くの仲間が当時を知っている。その知識と経験を頼るんだ。その彼らを信頼したまでだよ」

【M】