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シーズン第16週、新たに地区覇者誕生(試合結果情報あり)

2023年12月25日(月) 09:10


フィールドに描かれたNFLシールドロゴ【Matt Patterson via AP】

シーズン第16週にプレーオフを確定させる可能性、あるいは地区優勝を決めるチャンスを手に試合に挑むチームは複数いるが、自らの勝利をもってポストシーズンの切符を確保すると同時に、地区優勝を決めたチームがいる。

2023年シーズン第16週プレーオフ戦線のシナリオ

デトロイト・ライオンズがプレーオフに戻ってくる。

現地24日(日)、ライバルのミネソタ・バイキングスを30対24で下したライオンズが、チーム史上初のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区優勝と、2016年以来となるプレーオフ進出を決めた。

これはダン・キャンベルがヘッドコーチ(HC)に就任してからの3年間で最大の快挙だと言えよう。ライオンズは3勝13敗に終わったキャンベルHCの就任初年度や、2022年シーズンを1勝6敗でスタートしたときに、はるか遠くにあるように見えた目標地点に到達している。

とはいえ、昨季の終盤6試合中5試合で勝利を収めて9勝8敗でシーズンを終えたライオンズが見せていた戦いぶりは、2023年、つまり、ライオンズのポテンシャルが成果となってあらわれたシーズンに持ち越された。

ライオンズは1993年に地区タイトルを獲得したものの、それは今はなきNFC中地区に属していたときの出来事だ。

キャンベルHCは日曜日に報道陣に対して「これは特別だ。特別なことだ」と述べている。「いつでもできることではない。地区優勝はいつだって特別だ。何回成し遂げたかは気にしていない。そのための努力があるからね。しかし、あるチームが30年間成し遂げられなかったことをやってのけるのは特別なことであり、現時点でおとなしくしている特別な選手たちが戻ってきたということだ」

ライオンズは現在11勝4敗で、フランチャイズの今世紀最多勝利シーズンに既に並んでいる。

日曜日、クオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフは試合後に『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロに「かなりエキサイティングだ。本当に」とコメントし、こう続けた。「大変な仕事がたくさんあった。長かった。俺たちは特別なグループを手に入れた。本当にね。厳しい戦いだった。最後はきれいじゃなかったけど、俺たちはやり遂げたんだ」

今回の試合で勝利を挙げたことで、ライオンズはカンファレンスの第1シードを獲得できる可能性を残している。また、月曜夜に行われるサンフランシスコ・49ers対ボルティモア・レイブンズ戦の結果次第で、ライオンズは49ersと同率か1ゲーム差にとどまる見込みだ。

ゴフは「感慨深いけど、俺たちにとっては始まりに過ぎない」と話している。「俺たちにとっては最初のチェックマークだ。3勝13敗とか、昨年序盤の1勝6敗を経験してきたみんなが、今こうしてNFC北地区のチャンピオンとして立つことができていることを考えると感慨深い」

1991年以来32年間、ポストシーズンで勝利を挙げていないライオンズは、日曜日に地区優勝を確定させたことによって、長い間勝利を渇望していたファンの前で低迷期に終止符を打つ機会を得ている。

【RA】