ドルフィンズ戦での重大なミスを悔やむカウボーイズHCマッカーシー、「敵地で果敢に戦う」と誓う
2023年12月26日(火) 11:56順位をひっくり返すチャンスがあったダラス・カウボーイズは現地24日(日)にマイアミ・ドルフィンズに敗れ、アウェイの試合で連敗を喫している。
ヘッドコーチ(HC)のマイク・マッカーシーは、プレーオフ進出を狙うカウボーイズがいずれこの試合を良い経験として振り返ることができることを願っている。
「懸命に戦った試合だった」とマッカーシーHCはチームの公式サイトで述べている。
「アウェイでも勝つために必要なことを知りたいなら、この試合から得られるものはたくさんある。いくつかのミスが悔やまれる。バックアッププランは用意していたが、それを2度も強いられ、フィールドでのポジションを進められなかったことでディフェンスが不利な状況に追い込まれてしまった」
「われわれにとってテイクアウェイではなく、ギブアウェイになってしまった。このような試合で大きなミスは許されないが、われわれに必要な回復力、闘志、気概は間違いなくある」
カウボーイズは今季アウェイで3勝5敗となり、日曜日の僅差の敗戦で2023年最初の連敗を喫した。チームにはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区で優勝する可能性が残されており、それを達成すれば今シーズン無敗を誇るホームのAT&Tスタジアムでプレーオフゲームを開催することができる中、マッカーシーHCは1月下旬に求められることを示した。
「今日より良いプレーをしなければならない。アウェイでの不利な状況も乗り越えなければならない。われわれは敵地で果敢に戦う」とマッカーシーHCは述べている。
先週にバッファローでビルズに屈辱的な大敗を喫したことを考えると、カウボーイズは見事なチームワークを発揮したと言えよう。
クオーターバック(QB)ダック・プレスコットは第4クオーターに17プレーで66ヤードを稼ぐドライブを指揮して逆転タッチダウンを決め、カウボーイズにとってこれはプレッシャーの中でも自らの力を証明するためのシナリオであり、シークエンスとなった。カウボーイズのディフェンスもドルフィンズ相手に好プレーを見せ、リーグトップの得点力を誇るオフェンスをタッチダウン1回とフィールドゴール5回に抑えている。
しかしながら、22対20での敗戦でカウボーイズは最初と最後に2つの重大なミスを犯しており、それが結果を大きく左右した。
カウボーイズは最初のポゼッションでフィールドを縦横無尽に走り回って8分近く試合時間を使い、アウェイの試合で成功するチームが見せるような好調な出だしを切った。ところが、第1ダウンのゴールまで1ヤードの場面でプレスコットがフルバック(FB)のハンター・ルエプキにハンドオフしようとしたプレーがロストファンブルとなり、せっかくの好スタートは台無しに。2点差での敗戦にとっては痛恨のミスとなった。
一方のドルフィンズは、決勝ドライブの最初のプレーでカウボーイズの選手がフェイスマスクのペナルティを取られたことで勝利への道が開けた。QBトゥア・タゴヴァイロア率いるドルフィンズはショートパスでカウボーイズのディフェンスをかわし、ランニングバック(RB)ジェフ・ウィルソンが最後の第1ダウンを獲得してキッカー(K)ジェイソン・サンダースが29ヤードの決勝フィールドゴールを決める準備を整えた。
マッカーシーHCは「優秀なチームを相手にした試合で、予想通り状況に応じたフットボールが求められた」と振り返る。
「(最終ドライブで取られた)フェイスマスクのペナルティの影響は大きかった。こういう試合ではたったひとつのプレーで決着がつくことはよくあり、そこがチャレンジで、きっと相手がわれわれよりもひとつか2つ多くプレーを決めたということだ」
10勝5敗のカウボーイズはシーズン第17週に11勝4敗のデトロイト・ライオンズを迎え撃ち、ワシントン・コマンダースのホームでレギュラーシーズンの最終戦を戦う。4勝しかしていないコマンダースを敵地で破ったとしても、カウボーイズがアウェイで苦戦を強いられたという事実は変わらないが、ちょっとしたミスが勝敗を分けることは実感しているだろう。
マッカーシーHC率いるチームは全力を尽くし、アウェイの苦境を大一番で克服しようとするに違いない。
【R】