ファルコンズ戦の10得点は「コルツらしくなかった」とスタイケンHC
2023年12月26日(火) 13:37インディアナポリス・コルツは現地24日(日)、NFLの週ごとの性質の犠牲になった。
コルツはここ6試合で5勝と勢いに乗ってアトランタに乗り込み、最初のドライブで期待を持たせたものの、準備万端のファルコンズ相手になす術もなく29対10で敗れた。
コルツ公式サイトで、ヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンはこの試合について「われわれらしくなった。まったくもって自分たちらしくなかった。わかるだろう?こんなのは見たくない。出血を止めなければいけない。まずは自分から始まるんだ。だから、修正していかなければならない」と振り返っている。
コルツが10得点にとどまったのは今季最低タイだ。シーズン第16週に入る時点で得点ランキング8位につけており、これまでは3試合を除き、20点以上を記録している。
スタイケンHCのチームは今年、オフェンスのさまざまなポジションで多くの混乱を乗り越えてきた。クオーターバック(QB)ガードナー・ミンシューは10月中旬から有望なルーキー、アンソニー・リチャードソンの代役を見事に務め、ランニングバック(RB)のポジションではジョナサン・テイラー、ザック・モス、その他の選手が交代で多様な場面で役割を担っている。
脳震とうプロトコルにあるワイドレシーバー(WR)マイケル・ピットマンと同様に、モスはファルコンズ戦を欠場。それが決定的な違いを生んだかどうかは別として、何かが明らかに余りにもずれていた。
ミンシューとチームは当初、前週の30対13で敗れたピッツバーグ・スティーラーズ戦の反省を生かし、好調を維持するように見えた。コルツはオープニングキックを受け、すぐに13プレーで75ヤード進み、最終的にテイラーがタッチダウンランを決めている。
ところがその後、まるで歯車が狂ったように、コルツはフィールドゴールを1本決めただけだった。前半は4回連続でパントに終わり、第4クオーターには2回の第4ダウンギャンブル失敗と1回のインターセプトを喫している。
一方、ファルコンズのオフェンスはシーズン第15週に以前まで勝ち星が1つしかなかったカロライナ・パンサーズに敗れたQBデズモンド・リッダーに代わってタイラー・ハイニケが起用されたことが功を奏した。
ハイニケは安全かつ効率的に、パス33回中23回を成功させ、229ヤード、タッチダウン1回をマーク。
ビジャン・ロビンソンは、このところ調子を上げていたディフェンスをかき乱す活躍を見せ、双方のチームで最多となるレシーブ7回で50ヤードを稼ぎ、ラン12回で平均6ヤード、72ヤードを記録した。
ファルコンズの総獲得406ヤードは、コルツがシーズン第8週以降で最も多く許したものだ。
先週の逆転負けでプレーオフの夢に大きなダメージを受けていた7勝8敗のファルコンズにとって、この勝利は衝撃的な好転となった。そして、8勝7敗のコルツにとっては、このような試合を落とすことはないだろうと考えていたかもしれない、突然の番狂わせだ。
ミンシューは「こういう機会を見て、勝ち星を数え始めるのだと思う。スケジュールをよく見て、他のチームを見渡すと、(アトランタが)カロライナに負け、俺たちはスティーラーズに勝った。今、勝ち星を稼がないと。もしこれを軽く見ていたら、もう次はないかもしれない」とコメントし、こう続けている。
「プレーオフ進出のチャンスはいくらでもあると誰もが思っているけれど、そうはいかない。チャンスをつかんだら、それを生かさなければならない。来週どのように対応し、力を発揮するのか楽しみだ」
この敗戦でコルツは沈んだわけではない。コルツはまだAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の第7シードを保持しており、ジャクソンビル・ジャガーズとヒューストン・テキサンズがともに失速したため、AFC南地区でこの3チームが並んでいる。
しかし、エラーの余地はほとんどなくなった――残り2試合、コルツはもっと警戒を強めるだろう。
【KO】