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ジャイアンツHCダボール、デヴィート交代後の先発QBについて口を閉ざす

2023年12月27日(水) 09:59


ニューヨーク・ジャイアンツのトミー・デヴィート【AP Photo/Adam Hunger】

ニューヨーク・ジャイアンツのヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールは先週、クオーターバック(QB)のポジションを「週ごとに変更」するつもりはないと主張し、その時点ではトミー・デヴィートが今シーズンを最後までプレーするチャンスを「勝ち取った」と述べていた。

しかし、ダボールHCは現地25日(月)にその考えを撤回し、クリスマスデーのフィラデルフィア・イーグルスに対する33対25の敗戦の後半でデヴィートをベンチに下げ、ベテランQBタイロッド・テイラーを起用している。

ダボールHCはテイラーへの変更を「チームに火をつけるため」と話した。

テイラーの最初のドライブではランニングバック(RB)セイクワン・バークリーに3回ハンドオフし、イーグルスのファンブルから得たチャンスをタッチダウンにつなげている。第4クオーター終盤にはダリウス・スレイトンに69ヤードのタッチダウンを決めたものの、試合終了間際にインターセプトを喫し、逆転にはならなかった。

ダボールHCはデヴィートがシーズン第17週から先発に復帰するのか、それともベテランのテイラーでシーズンを締めくくるのか、明言を避けている。

『ESPN』を通じて「今は月曜日のことだけを心配している。それについては今週中に話し合う」とコメントしたダボールHC。

ドラフト外ルーキーのデヴィートはジャイアンツで先発起用されてから3連勝を含む大躍進を見せている。しかし、月曜日のデヴィートはパス16回中9回の成功で55ヤードを獲得するのにとどまり、ハーフタイムにベンチに下げられる前にフィールドゴールドライブを1回リードするのが精一杯だった。

デヴィートは「タフだよ。ビジネスであることを常に思い知らされる。どこであろうと、チームは常に自分の代わりを見つけようとしている」と語り、こう続けている。

「同時に、これはビジネスだ。これが俺の仕事なんだ。俺はそれを尊重している。どちらにも恨みはない。俺は(テイラーが)出て行ってボールを動かし、試合に勝つことを願っていた。それ以上のことはない。それがすべてだ」

今季初めにテイラーが肋骨を負傷したことでデヴィートの出世の道は開かれた。ベテランであるテイラーが回復した後も、ダボールHCはルーキーのデヴィートを起用し続けている。テイラーは先発の座を取り戻せなかったことに明らかに落胆しているものの、月曜日の敗戦後、先発の座を求めて嘆願することはなかった。

テイラーは次のようにコメントしている。「それは俺が決められることではない。俺の決断は、番号が呼ばれたときに準備万端であることで、(月曜日は)それを証明できたと思う。自分が前に進むかどうかにかかわらず、準備を続けるつもりだ。前にも言っただろう。俺の気分や態度は状況によって変わることはない。毎日、同じ人間、同じリーダーだ」

ジャイアンツはホームでロサンゼルス・ラムズとフィラデルフィア・イーグルスと対戦して今シーズンを締めくくる。

【KO】