QBパーディーがケガと4つのインターセプトから立ち直ることを確信する49ersシャナハンHC
2023年12月27日(水) 16:41クオーターバック(QB)ブロック・パーディーにとっては悪夢のようなクリスマスだった。
序盤はとても良いスタートを切り、パーディーはタイトエンド(TE)ジョージ・キトルとの連携で、58ヤードのランアフターキャッチを成功させた後、さらに13ヤードのパスを通して、サンフランシスコ・49ersはボルティモア・レイブンズの15ヤードラインまで攻め込む。
その後パーディーはワイドレシーバー(WR)ディーボ・サミュエルをエンドゾーン内に見つけたが、相手セーフティ(S)カイル・ハミルトンの存在に気づかなかった。
ハミルトンは素早く反応し、彼自身の2つのうち1つ目であり、パーディーの4つのうち最初のインターセプトを奪っている。
試合終了時には、スティンガー症候群を再発させた上にインターセプト4回を喫したパーディーはサイドラインに座って、レイブンズに33対19で敗北するのを見届けていた。
今回の失態と負傷にもかかわらず、49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンはパーディーが不調とケガの痛みから立ち直るだろうと自信を見せている。
「彼は最後まで戦い続けた。後半はチーム全体が苦戦していたから、彼だけの問題ではない。試合を最後までやり遂げられなかったことは彼もがっかりしているだろうが、スティンガー再発のため、彼を外しておくことにした。来週には立ち直る準備ができていると思う」
この日のパーディーはパス32回中18回成功で255ヤード、タッチダウンなし、インターセプト4回、パサーレーティング42.6という散々な結果に終わっている。第4クオーター中盤、パーディーはラインバッカー(LB)ジェイデビオン・クロウニーにサックされ、痛みが悪化した。パーディーはメディカルテントでチェックを受け、復帰を許可されたものの、シャナハンHCは慎重を期して、試合最後の2つのドライブでは控えQBのサム・ダーノルドを起用している。
パーディーは「試合中はずっと大丈夫だった。何も考えていなかったし、問題になることもなかった」と語り、こうつけ加えた。「別になんともなかったよ。ただ、あのプレーでタックルされたとき、先週と同じようにまた痛みが出てしまっただけだ。だから、テントの中でプロトコルに従ってプロセスを踏まなきゃいけなかった。そんな感じだった」
パーディーはサイドラインでシャナハンHCと14点ビハインドの終盤での復帰について話し合ったが、シャナハンHCは先発QBを温存して別の日にプレーさせるために慎重な判断を下した。
パーディーはこう振り返っている。「試合のシナリオと現状について話していたんだ。スティンガーが出たけど、腕の感覚は戻りつつあった。彼(シャナハンHC)は試合の流れを確認して、そしたらサムが試合に入って得点を決めた。だから“今はこういう状況だから、このままサムを起用しよう”と言ったんだ。スティンガーのこととか、そういうことで他の問題が出るのを避けたかったんだ。状況的な判断さ。サムは調子が良かったから、彼で続けたんだ」
試合後の記者会見でパーディーは、肩のことよりも自分のプレーの方を心配しているようだった。
パーディーは最優秀選手候補として試合に臨んだものの、おそらくその会話から外されることになるだろう。
シャナハンHCはインターセプトについて「最初のインターセプトは大きなミスだったけれど、残りの3つは彼にとってかなり不運だった」とコメント。
残りのインターセプトのうち2つは相手守備選手にパスを弾かれたことで喫しており、パーディーはハミルトンに2回、マーロン・ハンフリーとパトリック・クイーンにそれぞれ1回ずつインターセプトされた。
パーディーは最初のインターセプトについてこう話している。「それが全ての始まりだった。明らかに、俺たちは勢いづいていたし、あのドライブでいくつか本当に大きなプレーがあった。俺はその勢いに水を差すようなボールを投げてしまった。だから、あれは間違いなく痛手だった。もう1度やり直したい」
壇上でのパーディーは、ヘッドコーチよりも自分に厳しいことを示していた。
NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の首位に立ち続ける49ersは、カンファレンスの第1シードを狙う絶好の位置にいる。49ersのクオーターバックであるパーディーはもっと良くならなければならないことを自覚しており、悪夢のようなシーズン第16週の試合の後、それをはっきりと表明した。
パーディーは次のように述べている。「鏡を見て、なぜ、どうしてああなったのか、なぜあんな判断をしたのか自問自答しなければならない。チームは試合に臨む準備ができていたのに、自分があんな判断を下したことは、自分自身を苦しめているし、チームメイトに対して言い逃れできない。それを理解し、自覚しなければならない。チームのためにもっと良くならないといけない」
【KO】