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レイブンズQBジャクソン、49ers戦で「MVP級パフォーマンス」を披露

2023年12月27日(水) 17:04


ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/Jed Jacobsohn】

現地25日(月)クリスマスの夜、複数の最優秀選手賞(MVP)候補がフィールドに立った。ボルティモア・レイブンズがサンフランシスコ・49ersを33対19で圧倒した後、1人だけが目立っていた。

クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンは輝きを放ち、49ersの好守備を切り裂き、パス252ヤード、タッチダウン2回、インターセプトなし、パサーレーティング105.9という好成績を残している。ジャクソンはまた、ラン7回でチーム最高の45ヤードをマーク。

素のスタッツは確かなものだが、ジャクソンは良いボックススコア以上のものを提供し、幾度もマイナスのプレーをプラスのプレーに変えていた。

チームの公式サイトによると、レイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは「ラマーはMVP級のパフォーマンスを見せたと思う」と語り、こうつけ加えている。「あのようなパフォーマンスを生み出すにはチームが必要だが、MVPレベルでプレーするには、そのようにプレーできる選手が必要だ。ラマーはフィールドの至るところで活躍し、何でもやっていた」

ジャクソンは自身のパフォーマンスをAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の第1シードを目指す重要な勝利以上のものとは考えていないと一蹴した。

「勝利を収めたんだ。自分のパフォーマンスについては本当に気にしていない。俺はただ勝ちたかったし、それが今夜起こったことだ。クリスマスだからね、この勝利が俺にもたらされたプレゼントだった」とジャクソンは述べた。

今回の勝利で、ジャクソンはアウェーのスコアリングディンフェンス上位5位以内(ただし、その試合に入る時点でのスコアリングディフェンスの順位)のチームとの対戦において、キャリア通算6勝0敗とした。レイブンズはこの6試合で平均26.5点あげている。

月曜夜の試合で、ジャクソンは終始プレッシャーに直面しながらもそれに打ち勝ち、ポケットから抜け出してパスを投げ、ロスしそうなプレーをゲインに変えた。今シーズン最長の30ヤードのスクランブルは、前半終了間際のフィールドゴールをセットアップし、レイブンズのリードを広げている。第3クオーターのレイブンズの最初のドライブで、ジャクソンはスペースを見つけてランニングバック(RB)ガス・エドワーズにトスを決め、39ヤードのゲイン。その2プレー後、ジャクソンは再びプレーを伸ばし、ダウンフィールドを見続けて、ワイドレシーバー(WR)ネルソン・アグホローに6ヤードのタッチダウンパスを決め、点差を広げた。

ジャクソンは今シーズン最も印象的な勝利を収めた後でも、MVPの話など気にしていないかもしれないが、チームメイトはリーダーを称賛する意思がある。

「彼は何でもできる。さっきの試合で見ただろ。彼は走り、投げ、チームを引っ張った。それがMVPだ」とルーキーWRゼイ・フラワーズは主張した。

ラインバッカー(LB)ロクワン・スミスは「ラマー・ジャクソンは間違いなくMVPだ」と話し、こうつけ加えている。「フットボールを見ていて、フットボールを知っている人なら誰でも、彼がゲームに与えるインパクトの大きさがわかるはずだ。統計的にだけでなく個々に、クオーターごとに、成し遂げるプレーを見てほしい。彼のプレーをリーグの他の誰と比べてもいい。その上で、みんなの意見を聞いてみたいものだ」

ジャクソンは2019年に満場一致でNFL MVPに選ばれて、そのシーズンでレイブンズは第1シードを獲得したにもかかわらず、ディビジョナルラウンド敗退に終わった。ジャクソンの今回の焦点はあくまでポストシーズンの成功だ。

ジャクソンは次のようにコメントしている。「2019年にこのようなチームと対戦してレギュラーシーズンの試合で勝利していたときのことは覚えている。それなのに、大事なところでシーズンをやり切ることができなかった。俺たちは1日1日、1回1回の練習、1回1回の試合を続けていくだけだ。今はそれだけに集中している」

【KO】