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ブロンコス、財政的な柔軟性を確保するため残る2週はQBウィルソンを2番手起用

2023年12月28日(木) 08:40


デンバー・ブロンコスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/David Dermer】

デンバー・ブロンコスはプレーオフ戦線から脱落したわけではないにもかかわらず、残り2週間でクオーターバック(QB)を変更するという。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地27日(水)、情報筋の話として、ブロンコスがレギュラーシーズン最後の2試合でラッセル・ウィルソンをベンチに下げる予定だと報じた。

今週土曜日【日本時間31日(日)】にロサンゼルス・チャージャーズと対戦する予定のブロンコスはジャレット・スティッドハムを先発に起用するといい、スティッドハムにとっては初めての先発出場となる。NFLネットワークのトム・ペリセロはウィルソンがチャージャーズ戦で2番手QBを務めるとも付け加えている。

ラポポートによると、今回の交代は金銭的な理由が大きいようだ。ウィルソンには2025年まで3,700万ドル(約54億1,173万円)のケガ保証があり、3月にはそれが完全保証になる。ベンチに下げることで残り2週間でウィルソンが致命的なケガを負うことのないようにした格好だ。それによって、もしショーン・ペイトンHC(ヘッドコーチ)らが2024年に35歳のウィルソンから手を引くと決断した場合に、ブロンコス側に金銭的な融通を利かせられるのだ。契約が終了するわけではないものの、シーズン終盤のスタメン落ちはブロンコスが2シーズンを経てウィルソンとのタッグを終了する可能性を示す強力な指標と言えるかもしれない。

ウィルソンは2024年に3,900万ドル(約57億6,071万円)の年俸保証がある。

ペイトンHCはその後、水曜日の記者会見で最新のQBデプスチャートについて触れ、『denversports.com』によると次のように語ったという。

「これでわれわれが必死に勝利を目指していることがお分かりだろう。もちろん、今の仕事としては経済のことも、その他のことも、いろいろとあるが、その背景にある一番のもの、それこそまさに私が決定していることだが、オフェンスをスパークさせることだ」

今季、15試合に先発出場したウィルソンはパス成功率66.44%、12シーズンで最も少ない3,070ヤード、タッチダウンは26回、インターセプトは8回を記録している。

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