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テキサンズQBストラウドが脳しんとうプロトコル終了、タイタンズ戦先発の見込み

2023年12月29日(金) 09:51


ヒューストン・テキサンズのC.J.ストラウド【AP Photo/Adam Hunger】

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地28日(木)に報じたところによると、ヒューストン・テキサンズの新人クオーターバック(QB)C.J.ストラウドが日曜日に行われるテネシー・タイタンズとの重要な一戦を前にして脳しんとうプロトコルを終了したという。

ストラウドはシーズン第14週に敗れたニューヨーク・ジェッツ戦で脳しんとうを起こして直近の2試合を欠場していた。シーズン第15週に19対16で勝利したタイタンズ戦を含め、テキサンズはベテランのケイス・キーナムを先発に据えて1勝1敗を収めている。

ストラウドは今週から練習を再開。それはストラウドが復帰への道のりを歩んでいる良い指標となっており、木曜日の練習にはフル参加していた。

ルーキーシーズンにセンセーショナルな活躍をしてきたストラウドは、順調な滑り出しを見せたことでオフェンス部門年間最優秀新人賞の有力候補となっている。ストラウドはタッチダウン対インターセプト比(20対5)でNFL内2位につけているほか、試合平均パスヤード(279.3ヤード)とアテンプト平均ヤード(8.2ヤード)で3位、パサーレーティング(98.7)で5位につけている。ストラウドが記録しているアテンプト平均ヤードは300回以上のパスアテンプトを記録した新人選手としてNFL史上最高の記録となるだろう。

オハイオ州立大学出身のストラウドはビッグプレーでディフェンスを一気に破壊してきた。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、ストラウドはディープパス(20エアヤード以上)のパス成功率(60.0%)、期待値に対する実際のパス成功率との差/CPOE(プラス17.3)、トータルの追加予想得点/EPA(プラス61.0)、パサーレーティング(143.8)で有資格の全QBの中でトップの成績を収めているとのこと。ストラウドはディープボールで、タッチダウンパスを7回決めている一方でインターセプトは1回も喫していない――インターセプトなしでより多くのタッチダウンパスを記録しているのはサンフランシスコ・49ersのQBブロック・パーディー(8回)のみだ。

8勝7敗のテキサンズはプレーオフ進出をかけてストラウドを復帰させる。タイタンズ戦とインディアナポリス・コルツ戦を控えているテキサンズは、プレーオフの座から外れた状態でシーズン第17週を迎えるものの、それを実現させる道はある。

テキサンズは残りの2試合に勝てばプレーオフ進出が確実となり、ジャクソンビル・ジャガーズが失速する一方で2勝を挙げればAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区を制覇する可能性もある。テキサンズは2勝すれば少なくともワイルドカードスポットを手に入れられる。その2勝にはシーズン第18週に挑むコルツ戦の勝利も含まれているからだ。また、テキサンズはピッツバーグ・スティーラーズとシンシナティ・ベンガルズが同様に10勝7敗となった場合も、直接対決――最初のタイブレーカー――で勝つことができる。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、逆に、タイタンズに敗れ、その他多くの不利な結果がもたらされれば、今週を終えた時点でテキサンズがプレーオフ戦線から離脱する可能性もあるとのこと。テキサンズが敗退する可能性は以下の通りだ。

1)テキサンズがタイタンズに敗北、かつコルツがレイダースに勝利、かつジャガーズがパンサーズに勝利、かつビルズがペイトリオッツに勝利
2)テキサンズがタイタンズに敗北、かつコルツがレイダースに勝利、かつジャガーズがパンサーズに勝利、かつスティーラーズがシーホークスに敗北、かつブロンコスがチャージャーズに敗北

【RA】