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QBウィルソンの後任を務めるブロンコスQBスティッドハム、「いつでも自信たっぷり」

2023年12月29日(金) 12:55


デンバー・ブロンコスのジャレット・スティッドハム【Gabriel Christus/Denver Broncos via AP】

デンバー・ブロンコスのクオーターバック(QB)ジャレット・スティッドハムは現地27日(水)にQBラッセル・ウィルソンがベンチに下げられたことを受けて、以前に経験したことはあるものの、通常とは異なる立場に置かれている。

ラスベガス・レイダースの一員として、ベンチに下げられたデレック・カーの代役を務めてから1年後、スティッドハムはレギュラーシーズンの残り2試合でウィルソンのリリーフを務めることになった。高給取りのベテランクオーターバックを手放そうとしているチームが、契約の一部を保証に変えてしまうような致命的なケガを避けようとしているのだと考えると、その状況はよく似ていると言えよう。スティッドハムは偶然にも、どちらの状況でも代役の候補として挙がっている。

チーム公式サイトによると、スティッドハムは水曜日に「俺はいつでも自分に自信たっぷりだ。それが揺らいだことは一度もない」と報道陣に語ったという。

昨季、スティッドハムは初めてカーの代わりに先発を務めた試合で、結果としては37対34で敗れたものの、優秀なサンフランシスコ・49ersの守備陣を切り裂いた。スティッドハムはその試合で365ヤード、タッチダウン3回、インターセプト2回、パサーレーティング108.1をマーク。次に先発したカンザスシティ・チーフス戦では振るわず、219パスヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回という記録とともに31対13で敗れた。

とはいえ、スターターの代役を務めたという経験は、日曜日にロサンゼルス・チャージャーズ戦に挑む27歳のスティッドハムに安心感を与えている。

「考えすぎる必要はないと思っている」とコメントしたスティッドハムはこう続けた。「指導されたことをやるだけ。俺の周りには素晴らしいスタッフとメンバーがいる。俺は自分の能力を最大限に引き出せるよう仕事に取り組んで、1つ1つのプレーでやるべきことをしっかりやって、フィールドでボールを前に進めるだけ。それからたくさん得点を挙げて勝利を手に入れたいと思っている」

水曜日、ブロンコスのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンはウィルソンをベンチに下げたのは金銭的な問題が一因になったと認めた一方で、シーズンを通して不調だったオフェンスを“活性化させる”チャンスをスティッドハムに与えたかったと明かした。ペイトンHCはスティッドハムのプレーを“ぜひとも”見たいとつけ加えている。

ペイトンHCはスティッドハムに与える機会について「それは重要なことだ。彼はそれを理解していると思う。彼は戦うためにここに来た。彼らはもともと競争心が強いし、あれほどの自信を持っていなければこのレベルには達していないだろう。彼はいいプレーをしたいはずだ。それが、リーグのこのレベルの選手たちのほとんどが持っている特徴だ」と述べている。

スティッドハムは今オフシーズンにブロンコスと2年契約を締結。基本給は449万ドル(約6億3,558万円)で、2024年のキャップヒットは700万ドル(約9億9,088万円)だ。今後2週間で好成績を収めた場合、先発候補の選手としては破格の安さだと言える。オフシーズンにウィルソンをカットした場合にキャップにかかるコストを考えると、最後の2試合でスティッドハムが見せるパフォーマンスは、ペイトンHCがスティッドハムを自分のオフェンスに起用することを切望している理由を説明する上で重要なものとなるだろう。

【RA】