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レイブンズ戦から得た教訓を生かすことを望む49ersのQBパーディー

2023年12月29日(金) 12:56


サンフランシスコ・49ersのブロック・パーディー【AP Photo/Godofredo A. Vasquez】

現地25日(月)にボルティモア・レイブンズに敗れたサンフランシスコ・49ersとそのクオーターバック(QB)ブロック・パーディーは、かなり厳しいクリスマスナイトを過ごすことになった。

約2カ月ぶりに10点差以上をつけられて敗れた49ersは、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の第1シードを確保することができなかった。また、その結果として、MVPの最有力候補と目されていたパーディーも、そのレースから脱落したかもしれない。

とはいえ、これらの失敗も学びの機会となり得る――特に、パーディーにとっては。

『The Mercury News(ザ・マーキュリー・ニュース)』によると、パーディーは木曜日に「俺にとってはでかかった。クリスマスのマンデーナイトフットボールでビッグゲームになると盛り上がっていたし、実際にビッグゲームだった」と語ったという。

この試合で4回のインターセプトを喫したパーディーは、ケガによって途中でサム・ダーノルドと交代した。それと同じくらい残念だったのは、序盤は49ersが試合をコントールしているように見えたにもかかわらず、ターンオーバーが原因で著しく不利な立場に置かれたことだろう。

インターセプトの責任が必ずしもすべてパーディーにかかっているわけではないが、パーディーは試合直後に自分自身に厳しい言葉を投げかけた。試合を振り返る時間ができた今、パーディーは、特に質の高い相手とのハイレバレッジの場面では攻撃性とスマートさのバランスを取らなければならないと話している。

「タイトウインドーとか、相手と競り合っているところを狙うことは紙一重の差だけど、同時に試合の状況を賢く見極めることも必要だ」とコメントしたパーディーは次のように続けた。「俺は十分に試合に出ているから、アグレッシブにパスを出していいときと、チェックダウンした方がいいときがあるのは理解している」

「状況によるものなんだ。その部分で成長して、自分が経験したことを糧にしないと。NFLのクオーターバックである以上、適切なタイミングでチャンスをつかみ、リスクをとらないといけない。それが今、俺が学んでいることだ」

49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンは試合序盤に得点のチャンスを失うことにつながった最初のインターセプトでパーディーがそれほどアグレッシブにならないことを望んでいた。その段階で彼らが貪欲になる必要はなかったからだ。しかし、パーディーが立ち直ることを確信していると強調したシャナハンHCは、パーディーが月曜日にいくつか不利な問題を抱えていたと述べている。

「彼はそこにとどまり、戦い続けた。試合の後半はチーム全体が苦しんでいた。つまり、彼だけのせいではない。彼が最後まで出場できなかったことを悔やんでいたのは知っているが、スティンガー症候群が再発したことを考えると、私はただただ彼を退場させたかった。来週、彼が立ち直る準備はできている」

49ersは日曜日に敵地でワシントン・コマンダースと対決する予定だ。肩のケガで今週の故障者レポートに名前が載せられているにもかかわらず、パーディーは出場することを期待していると明言。そして、シーズン第16週の試合から学んだ教訓を、日曜日以降の試合に生かすことができれば、4回のインターセプトを喫した試合は結果的にプラスになると信じている。

「周りで起こっていること、言われていることを聞き入れていないから、自分にとっては素晴らしい学びの経験になっている」とパーディーは語った。「その瞬間にいること、正しい決断をすること、ボールを守ること。この先、自分が完ぺきになるとは言っていない。これはフットボールだから、完ぺきにはならない」

試合後に聞こえてきた外部の雑音に耳を傾けることは、それほど重要ではなかったと振り返ったパーディーはこう強調した。

「人はいろんなことを言うし、それを不本意ながら聞き入れてしまうことはあるだろう。挑戦的な態度で、集中して、仕事に取り組み、毎週チームメイトに自分が何者か示す必要がある」

【RA】