QB問題を抱えるバイキングス、WRジェファーソンは2024年のQBカズンズ復帰を支持
2023年12月29日(金) 13:02ミネソタ・バイキングスのワイドレシーバー(WR)ジャスティン・ジェファーソンはクオーターバック(QB)カーク・カズンズのいない状況を経験することになったが、このスターレシーバーはそれをあまり気にしていないようだ。
バイキングスは過去5試合で4敗を喫し、プレーオフ進出が厳しい状況に追い込まれている。
カズンズがシーズン第8週のグリーンベイ・パッカーズ戦でアキレス腱を断裂して離脱して以来、バイキングスはQBを入れ替えてきた。ルーキーのジャレン・ホールが初先発を果たしたものの、わずか11スナップしかもたなかった。次に起用されたジョシュ・ドブスは序盤で急上昇した後に墜落して炎上。そして、良いプレーと悪いプレーの差が激しいニック・ムレンズはいくつかのビッグプレーを決めているが、同時に2試合で6回のインターセプトというけた外れな確率でボールをターンオーバーしている。
シーズン第17週に迎えるパッカーズとの大一番ではホールが再び先発する。
現地27日(水)、ジェファーソンはカズンズについて「彼がいない状況は間違いなく厳しい」と『St. Paul Pioneer Press(セント・ポール・パイオニア・プレス)』に話している。
「彼のリーダシップ、ゲームについての知識、そして意識。フィールド上に主力となるピースがないことで、何かが欠けているのは確かだ」
『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ/NGS)』によれば、もしカズンズがシーズン終了となるケガを負わなければ、残り2週間の時点でバイキングスがプレーオフに進出する可能性が30%以上になっていたことは容易に想像できるという。シーズン第11週以降に1勝しかしていないバイキングスよりも勝利数が少ないのは、その間で0勝5敗を喫しているワシントン・コマンダースだけとなる。
負傷する前までカズンズはおそらくキャリア最高のフットボールをプレーしており、ジェファーソンが戦列を離れた際にもヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルのシステムで成功を収めていた。カズンズはヤード数とタッチダウン数でキャリアハイを更新する勢いを見せていた。
カズンズがケガをしてからバイキングスが何人ものQBを回してきた状況は、彼がいかに貴重な存在であったかを示している。
「カークがどういう選手なのか、世界に示すことができたと思う」とジェファーソンは言う。
「ここはタフなリーグだ。誰もがこの仕事に向いているわけではない。背番号8番がフィールドにいないのは辛い」
カズンズはシーズン終了とともにフリーエージェント(FA)になる予定で、2023年のプレーと今回の負傷が相まって、その将来が注目される。バイキングスは別のQBと前に進むのだろうか?それともカズンズを呼び戻そうとするのか?カズンズが重いケガからリハビリ中であることを受けて契約金は下がるだろうか?
フロントオフィスはジェファーソンに意見を求める必要はない。彼らはすでにジェファーソンの気持ちを知っている。
「カークについて俺はいつだって良いことしか言わないさ」と述べたジェファーソンはこう続けた。
「俺があえて意見を言う必要はないと思っている。ケガをする前の彼のプレーを見れば分かる」
日曜日のゴールデンタイムに行われるライバルのパッカーズとの試合に、バイキングスはプレーオフへの望みをかけている。NGSによると、勝てばその確率は49%となり、負ければ4%に急落するという。
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