5勝11敗で迎える最終戦に意欲的なタイタンズHCブラベル、「負けるのは最悪」
2024年01月04日(木) 12:51シーズン第18週と2023年レギュラーシーズンの終了が迫る中、ジャクソンビル・ジャガーズ、ヒューストン・テキサンズ、インディアナポリス・コルツの3チームにはまだAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区優勝への道が残されている。
かつてはディビジョンの強豪としてプレーオフ進出を争っていたテネシー・タイタンズだけが、AFC南地区でポストシーズン争いから脱落している。
5勝11敗のタイタンズではプレーオフ進出ではなく、ドラフトの指名順位が議論の中心となっている。
実績ある勝者であるだけに苦しいシーズンを送ったヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルは、現地2日(火)に負け越しのシーズンがいかに悔しいかを熱く語った。
「負けるのは最悪」とブラベルHCは強い口調で述べている。
しばらくの沈黙の後、選手として2度のディビジョン制覇と3度のスーパーボウル優勝を経験しているヘッドコーチはこう続けた。
沈んだ態度から一変して「負けるのは悔しくてたまらない」と感情的に語り始めたブラベルHC。
「負けは最悪だ。だから(日曜日は)勝ちたい。それまで眠れない。必死にやってきた選手たちのために勝ちたい。それだけだ。オフシーズンに向けていい形で終わりたいとかそういったことじゃない。4月に練習を始める頃には誰も1月7日や8日、6日に起きたことなんて覚えていないだろう。ただ、これまでの努力を形にしたいだけだ。4クオーターを通して戦って試合に勝ちたい」
発言の直後に言葉遣いを謝罪したブラベルHCは、最初の4シーズンを勝ち越した6年間のヘッドコーチ生活の中で最も振るわないシーズンを送っている。
4連敗中のタイタンズにとって、オフシーズンの変革は避けられないだろう。
しかしながら、ブラベルHCにはまだその話をする準備はできていない。ブラベルHCは日曜日のジャクソンビル・ジャガーズとの試合と、勝利のためにすべてをまとめる今季最後のチャンスに焦点を当てている。
そのため、新人クオーターバック(QB)のウィル・レビスが将来チームの先発として起用されるだけの実力を示したかどうか尋ねられると、ブラベルHCは意見を述べることを避けた。
「今週のジャガーズとの対戦以外に、チームの将来や特定の選手について話す準備はできていない」とブラベルHCは答えている。
「適切な時期が来ればそのような会話ができるようになるはずだ。今はとにかく勝って終わりたい」
日曜日は、このチームでキャリア5回目の1,000ヤード超えのシーズンを記録したばかりのランニングバック(RB)デリック・ヘンリーにとって、タイタンズのユニフォームを着ての最後の試合となるかもしれない。ブラベルHCの就任中にフランチャイズの顔として活躍してきたとも言える29歳のヘンリーは、これからフリーエージェント(FA)となる。
苦境について感傷に浸っている余裕はあるかと聞かれ、ブラベルHCは「ない、それも後回しだ」と述べた。
「シーズンが終わればそういうことと向き合う時間はあるはずだ。われわれは全員が今年の結果に失望し、フラストレーションを感じている。それでも、プロフェッショナルらしく立派な最後を迎えられるよう、そして選手たちが最高の状態で勝利のために戦えるようにしたい。それに、個人としての評価のためにプレーしている選手もたくさんいる。それはそれで構わない。チームとしてやろうとしていることの中で個人的な成功を収める選手が十分にいれば、チームとしての成功も十分に得られると私は常に言ってきた。残り1週間、そういうことは両立させなければならないし、それを望んでいる」
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