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カウボーイズ戦の2ポイントプレーで有資格と申告していなかったと明かすライオンズOTスキッパー

2024年01月04日(木) 13:55


デトロイト・ライオンズのダン・スキッパー【NFL】

物議を醸したダラス・カウボーイズ戦から2日後、デトロイト・ライオンズのヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルは敗北から前進することを力強く明言した。

それにもかかわらず、NFLが現地2日(火)に各チームに送付した覚書の中で有資格のレシーバーだと申告していたとされていたライオンズのオフェンシブタックル(OT)ダン・スキッパーが水曜日に、自分はそうしていなかったと明かしたことを受けて、今回の件は今も話題となっている。

『Detroit Free Press(デトロイト・フリー・プレス)』のデイブ・バーケットによると、スキッパーは「だからパーソネルだ。合図を送るんだ。こんなこと(番号を拭うこと)はしていない。そんなことはしていなかった。俺はこうやって(片腕を上に、もう片腕をお腹に添え、指を2本出して)12ジャンボの合図をしていた。このレベルでプレーしたことがある人ならみんな知っていると思うけど、パーソネルで合図するんだ」とコメントしたという。

OTテイラー・デッカーの2ポイントコンバージョンは、デッカーがレシーバーとなる資格を有していなかったと判定されたことで無効となり、ライオンズは20対19でカウボーイズに敗れた。その後の2回のアテンプトは失敗に終わっている(初めにインコンプリートとなったプレーはカウボーイズのペナルティで無効に、最後のプレーは正式にインコンプリートとされた)。

試合のプールレポートによると、デッカーではなくスキッパーが有資格レシーバーとして申告していたと、レフェリーのブラッド・アレンは明かしているという。

火曜日に送付された映像では、選手のステータス変更に際して「胸元を物理的に上下させるサインと有資格レシーバーの申告意思をレフェリーに示すこと、その両方をもってレフェリーに明確に示すこと」は選手の責任であると強調されている。

映像の中で、丸印で囲まれたスキッパーは試合終盤に2ポイントコンバージョンに挑むにあたって手を上げてジェスチャーを示していた。今回の試合では第1クオーターでも同様の場面があり、そこでもスキッパーは同じように主張していた。

NFLの各チームに送付された覚書では、背番号が50から79、もしくは90から99のオフェンシブプレーヤーは有資格レシーバーとしてラインアップすることが許可されているものの、ステータス変更がある場合は即座にレフェリーに申告しなければならないという注意喚起がなされている。レフェリーはそれをディフェンス側に伝え、スタジアムにもアナウンスする。映像で示されていた通り、これは何年も前から実施されているプロセスだ。

スキッパーは自分がオフィシャルのもとに行かなかったため、申告する立場になれなかったと話している。

「一般的には、オフィシャルの前まで行って、申告する旨をものすごく直接的に伝えなければならない」と言うスキッパーはこう続けた。

「年間を通して見ることができる。第1クオーターのプレー4でも見られるはずだ。もちろん今週の試合では1回やっただけだから、試合中に何回もっていうのは事実じゃないけど、それは置いておこう。でも、前に出て“有資格として申告します”って言うものなんだ」

NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区制覇を確定させているライオンズは、日曜日にミネソタ・バイキングス戦に臨んでレギュラーシーズンを締めくくる。

水曜日にはこの件について長々と話していたものの、もう前に進む準備はできていると強調したスキッパーは次のように語った。

「つまり、ここでじっとして過去に浸っているわけにはいかない」

おそらくニュースサイクルもスキッパーの後を追うだろう。

【RA】