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ファルコンズが今季終了後にスミスHCの評価へ、ブロンコスGMペイトンは続投の見通し

2024年01月08日(月) 11:43

アーサー・スミス【AP Photo/Danny Karnik】

現地7日(日)に行われたレギュラーシーズン最終戦にあたるニューオーリンズ・セインツ戦を前にして、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区制覇の可能性を残していたアトランタ・ファルコンズでは、ヘッドコーチ(HC)アーサー・スミスの将来に関する憶測が飛び交う中でも、スミスHCとそのスタッフを支持する動きが依然としてあった。

しかし、情報筋の話によると、オーナーのアーサー・ブランクはここ数日、リーグ内の信頼できる人物に電話をかけてアドバイスを求めていたという。これは、最近のメディアインタビューでスミスHCの将来についてあらゆる可能性を残していたブランクが、変化を起こすことを検討していることの表れだと言えよう。ブランクは12月にジョージア州公共放送に対し、「スミスコーチにコミットしている」としながらも、シーズン後の状況を見極めたいと語っていた。

現在41歳のスミスHCは3年前、最も注目されていたヘッドコーチ候補の1人だった。ファルコンズはそのスミスHCと、計画的な再建を念頭に6年契約を締結。スミスHCとジェネラルマネジャー(GM)テリー・フォンテノーは最初の2年間をサラリーキャップの整理とロースターの再構築に費やし、3年目に突破口を開くことが期待されていた。

確かにファルコンズのディフェンスは大幅に改善され、オフェンシブラインやスキルポジションの才能レベルも向上している。日曜日を迎えるにあたり、ファルコンズは自分たちがセインツに勝利した上で、タンパベイ・バッカニアーズがカロライナ・パンサーズに敗れれば、6年ぶりのプレーオフ進出を確定させられる可能性があった。

しかし、ファルコンズはセインツに敗北。これにより、ファルコンズはレギュラーシーズン最後の5試合で1勝4敗となり、3年連続で7勝という結果と共にシーズンを終えている。また、ニューイングランド・ペイトリオッツの伝説的なヘッドコーチであるビル・ベリチックを含む大物コーチが獲得できるようになる可能性があるこの時期に、フットボール運営の進展に対する注目は高まるだろう。この1週間、リーグ関係者たちの会話の中で、ベリチックHCの名前はアトランタと関連して頻繁に挙がっていた。

ブランクがスミスHCについて発言する前、ファルコンズは低迷していたカロライナ・パンサーズに9対7で敗れていた。その後、クリスマスイブにインディアナポリス・コルツを29対10で下し、その次の試合では悪天候の中でシカゴ・ベアーズに37対17で大敗。たとえプレーオフ進出につながらなかったとしても、セインツ戦で良いパフォーマンスを見せることができれば、チームが正しい方向に向かっていることを示せたかもしれない。そして、それはブランクにとって、選択肢を検討する上で重要なことだと言われていた。

クオーターバック(QB)ポジションはスミスHCの3年目のシーズンも問題となり続けていた。デズモンド・リッダーは2度、タイラー・ハイニケに代わってベンチに下げられている。ハイニケはベアーズ戦で足首を痛めてセインツ戦には出場しなかった。とはいえ、ファルコンズはまだドラフトやフリーエージェント(FA)でクオーターバック獲得に向けて大きな動きに出ていない。ヘッドコーチが誰であろうと、それが次のオフシーズンに優先事項になることは間違いないだろう。

シーズン第18週を迎えるにあたって見込まれていたことは以下の通りだ。

ブロンコスはジェネラルマネジャーを続投させる見通し

オフシーズンに向けて多くの疑問を抱えているブロンコスは、それに関連したさまざまな会話をしなければならないだろう。しかし、情報筋によると、ジョージ・ペイトンGMのステータスについては疑問視されないはずとのこと。

ペイトンGMは組織内で安泰だと見られているという。その総合的な評価の才能と、前回のオフシーズンにショーン・ペイトンHCが就任してから構築してきた強力な仕事上の関係性から判断すると、ペイトンGMは残留することになりそうだ。

2022年にナサニエル・ハケットをヘッドコーチとして雇い、QBラッセル・ウィルソンをトレードで獲得したペイトンGMにとって、これまでは完ぺきな状態とは言えないものだった。ハケットは1シーズンも経たないうちに解雇され、ウィルソンもチームを離れる可能性があると見られている。しかしながら、それらの動きはペイトンHCとオーナー兼CEOを務めるグレッグ・ペナーが着任する前に行われたものだった。現在の体制になって以来、ブロンコスは上向きの傾向にあり、シーズン最終戦を迎えるまでの10試合で7勝を収めていた。日曜日に行われたラスベガス・レイダース戦に勝利していれば2016年シーズン以来となる勝ち越しを達成できたが、結果としては27対14で敗れている。

最終的な決定権はペナーにあるものの、ペイトンHCの発言力も強い。確実に、将来に向けて改善するための話し合いは多く行われるだろう。しかし、ペイトンHC、ペイトンGM、ペナーの3人で成る現在の体制はこのまま維持される見込みだ。

シアトル・シーホークスは今季終了後に将来について検討

シーホークスは現在72歳のピート・キャロルHCが退任することを決断した場合に備えて、常に緊急時対応計画を評価および更新している。

ジョディ・アレン会長は通常、シーズンが終了した数日後にキャロルHCおよびジョン・シュナイダーGMと面談する。

キャロルHCとの契約は2024年シーズン末までとなっており、オフシーズンに行使できる2025年のオプションがついている状態だ。

【RA】