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今季ジャガーズの崩壊について「気分が悪くなる」とQBローレンス

2024年01月09日(火) 14:47


ジャクソンビル・ジャガーズのトレバー・ローレンス【AP Photo/Peter Joneleit】

2022年のジャクソンビル・ジャガーズはシーズン最後の5連勝で地区優勝を飾り、ポストシーズンではロサンゼルス・チャージャーズに大逆転勝利を収めたことで、逆転劇が印象的だった。

しかし今季のジャガーズは一変し、シーズン終盤にさまざまな形で崩壊している。

現地7日(日)に、すでに3週間前にポストシーズンから脱落していたテネシー・タイタンズに28対20で敗れたヘッドコーチ(HC)ダグ・ペダーソン率いるチームは、シーズン終盤に1勝5敗を喫し、優位な地区リードを失う結果となった。

ジャガーズはシーズン第18週の試合において低調な出だしで、タイタンズのランニングバック(RB)デリック・ヘンリーがフィールドを縦横無尽に駆け回り、ジャガーズのクオーターバック(QB)トレバー・ローレンスは前半に2つのインターセプトを喫している。また試合残り7分13秒の時点で、スターQBのローレンスは敵陣1ヤード地点で第4ダウンでの攻撃に失敗し、同点のチャンスを逃した。ジャガーズの最後のあがきでは、シーズンを通してケガを押してプレーしてきたローレンスが、今季最後の2つのパスを大きく外している。

チームの公式サイトによると、ローレンスは「今さら何を言ってもあまり意味を持たない」と述べ、次のように続けた。

「試合が終わったばかりで、みんながそれぞれの方法でこれを受け止めるだろう。気分が悪くなったり、失望したり、自分自身やオフェンス、チームに対してフラストレーションを感じたりするべきだし、するはずだ。すべてにだ。こんなに多くの努力をしてきた。ここに来て、勝てばプレーオフに進出していた。ホームでプレーオフの試合ができた。でも、俺らはここを出て帰路につく。もう終わりなんだ。自分たちが今どういう状況にいるのか、今年の仕上がりがどれだけ残念なものなのか、みんな理解している。もっと良くならなければならない」

またローレンスはこうつけ加えている。

「フィニッシュできなかったことが痛い。シーズンのある時期での自分たちの位置を見ると、本当に、本当に、お粗末な終わり方だった。俺たちはそれを手放してしまったようなものだ」

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、ジャガーズは過去25シーズンで8勝3敗以上でスタートし、プレーオフを逃した6番目のチームとなったという。

アウトサイドラインバッカー(OLB)ジョシュ・アレンは「結局のところ、俺たちは一緒にプレーし、火花(スパーク)を見つけなければならない」と語り、こう続けている。

「昨年は火花が散って、生き続けたから、それに従って波に乗れたんだと思う。今年は火花を求めすぎて、来るんじゃないかと期待していたが、結局来なかった。俺たちには決意があった。願望があった。今年はその火花を探していた。でもその火は決して灯されなかった」

ジャガーズのポストシーズンへの希望の灯火は日曜日に正式に消え去り、ヒューストン・テキサンズが地区タイトルを獲得して、ピッツバーグ・スティーラーズがワイルドカードをつかむ道を開いた。

この崩壊を一人の人間や一面に押しつけることはできない。ディフェンスはヘンリーとタイタンズのランゲームを止められなかった。ローレンスとオフェンスは重要な場面でボールをターンオーバーし続け、ランゲームは一貫性を欠く。あらゆる局面でジャガーズは力不足だった。

ジャガーズでは2024年のオフシーズンが予定より早く到来したため、ペダーソンHCとジェネラルマネジャー(GM)のトレント・バールケが今後数カ月でどのような変更を加えるのかが注目される。現状維持では十分ではないだろう。

【KO】