コマンダース、元NBA幹部マイヤーズ、元バイキングスGMスピールマンを雇用
2024年01月09日(火) 15:32ワシントン・コマンダースの新オーナー、ジョシュ・ハリスの今季オフシーズンの抜本的改革には、NBAでの経験を生かしたフロントオフィスの増員が含まれている。
『NFL Network (NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地8日(月)に報じたところによると、コマンダースが元NBA年間最優秀エグゼクティブ賞を2度受賞したボブ・マイヤーズをフランチャイズ運営のために雇ったという。また、長年ミネソタ・バイキングスのジェネラルマネジャー(GM)を務めたリック・スピールマンも加わっているとのことだ。
その後、チームもこのニュースを発表。
コマンダースは今季レギュラーシーズンを4勝13敗で終えた後、ヘッドコーチ(HC)ロン・リベラを解雇している。
マイヤーズとスピールマンに加え、コマンダースはマジック・ジョンソンがチームの次期ヘッドコーチとフットボール運営責任者を決める諮問委員会の一員になると発表した。
コマンダースはクリーブランド・ブラウンズのグレン・クックGM補佐にフットボール運営責任者としての面接を申し入れたと『NFL Network』のトム・ペリセロが伝えている。またラポポートによると、コマンダースはシカゴ・ベアーズのイアン・カニンガムGM補佐とカンザスシティ・チーフスのマイク・ボルゴンジGM補佐にも面談を申し込んだという。
コマンダースオーナーのハリスは声明で次のように述べた。
「将来を見据えたとき、今季の結果は十分ではなく、リーダーシップとアプローチの戦略的転換が必要だと認識している。私のパートナーとともに、私はこの組織にとって重要な2つの役割、フットボール運営責任者とヘッドコーチを見つけるために、私を支援する少人数の諮問委員会を集めた。ミッチ・ラレス、アービン・“マジック”・ジョンソン、デービッド・ブリッツァー、そしてボブ・マイヤーズとリック・スピルマンに諮問委員会に加わってもらい、私とともにフランチャイズにとって最善の決断を下すつもりだ」
マイヤーズはゴールデンステート・ウォリアーズで10年以上を過ごし、4度のNBAチャンピオンに輝いたロースターの立役者となっている。
マイヤーズはラポポートに寄せた声明の中で「私は長年、ジョシュ・ハリスを知っており、彼がチャンピオンシップに挑むチームを作り上げることへのコミットメントに惹かれてここに来た」と語り、次のように続けた。
「私の経験では、チャンピオンシップのインフラはカルチャーを優先し、業界で最も才能があり革新的なリーダーを引きつけるために投資する強力なオーナーグループから始まる。ジョシュと彼のチームと話すと、彼らが世界クラスの組織、つまりフィールドで勝利し、DMVのコミュニティでポジティブな足跡を残せるような組織を作り上げるために必要なことをすべてやるのは明らかだ。このような機会は私に大きなインスピレーションを与えてくれるもので、この歴史あるフランチャイズの次の章に貢献できることを楽しみにしている」
スピールマンは1990年にデトロイト・ライオンズのカレッジスカウトとしてキャリアをスタートさせてから、30年以上のNFLフロントオフィス経験がある。ベアーズとマイアミ・ドルフィンズを経て、スピルマンはバイキングスでで2012年から2021年までGMを務めたことで有名だ。
スピールマンは声明の中で「ジョシュがワシントン・コマンダースのフットボール運営責任者と新ヘッドコーチの雇用に取り組む中、ジョシュをサポートできるこの機会に興奮し、感謝している」と話し、こう続けている。
「ジョシュにとってこのフランチャイズがどれほどの意味を持つか、そして彼が勝利のカルチャーを再構築することにどれほど意欲的であるかを私は知っている。ジョシュと彼のパートナーたちはこのフランチャイズを正しい方法で、手を抜くことなく築き上げるために、時間、エネルギー、資源を惜しみなく投入しようとしており、それは目前にあるような重要なオフシーズンに臨む上で極めて大切なことだ。NFLでの経験を生かし、ジョシュ、ボブ、オーナーグループと協力して、コマンダースを前進させる最高のリーダーを見極めることにワクワクしている」
コマンダースは2024年NFLドラフト全体2位の指名権を持っている。
【KO】