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OLBワットをプレーオフ初戦から除外するとスティーラーズHCトムリン

2024年01月10日(水) 09:19


ピッツバーグ・スティーラーズのT.J.ワット【AP Photo/Matt Rourke】

ピッツバーグ・スティーラーズはNFL屈指のサック数を誇るアウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワットを欠いたまま、現地14日(日)に行われるバッファロー・ビルズ戦に向けて敵地に赴くことになった。

ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンはスーパーワイルドカード週末に向けて、シーズン第18週に膝を負傷したワットを除外している。

ワットは回復までに数週間かかると想定される二度のMCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)捻挫に見舞われていたため、今回のニュースは予想されていたものではあったが、だからと言ってその打撃が和らぐわけではない。

「T.J.抜きでプレーするのは大きい」とトムリンHCは火曜日に報道陣に明かしている。

「だが、正直に言うと、今年は多くの選手を欠いた状態でプレーしてきた。今回はチームに打撃を与える新たな機会に過ぎない」

「コミッティーアプローチになるだろう。他の部分でのアウトプットを強化した方がいい。T.J.は唯一無二の存在だからね」

ワットは2023年シーズンにサック数(19回)でNFL首位に立ち、キャリアで3度目のサックリーダーとなった。また、ワットはクオーターバック(QB)ヒット数(36回)でもリーグをけん引している。

ワットを欠いた状態で、調子を上げているビルズと対戦するのは、トムリンHC率いるチームにとって難しいことだが、スティーラーズには膝を負傷していたスターセーフティ(S)ミンカ・フィッツパトリックが戻ってくるかもしれない。フィッツパトリックは練習で制限を受けることになるが、プレーできるようになると楽観視しているとトムリンHCは話している。

オフェンスに関して、トムリンHCは先発QBとして引き続きメイソン・ルドルフを起用し、シーズン終盤にチームを3連勝に導いたQBのツキを生かすつもりだ。

ルドルフの指揮下でオフェンスが成功を収めたことを受けて、トムリンHCは「せっかくのいい状態を崩したくない」とコメント。

先発した3試合で、ルドルフはパス成功率74.65%、716ヤード、タッチダウン3回を記録。ルドルフが2023年シーズンに決めた60ヤード以上のタッチダウンパス数(3回)はヒューストン・テキサンズのC.J.ストラウドと並んでNFL2位タイだ。2023年シーズンにこの記録で2人をしのいだのは、マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア(4回)のみとなっている。

スティーラーズがワット抜きで一枚上手のビルズを下すには、ルドルフとオフェンスが再び素晴らしいパフォーマンスを見せる必要があるだろう。

【RA】