QBウィルソンについて「最終的な決断は下されていない」とブロンコスHCペイトン
2024年01月10日(水) 11:23クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンが今シーズンのラスト2試合で先発を外れたことは移籍の前触れと見られていた。しかし、デンバー・ブロンコスのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは現地9日(火)に、復帰の可能性についてドアは閉まっていないと主張し、何も決定していないと語った。
「われわれが戻ってきてロースターを検討するプロセスを始めるとき、われわれはそこで選択するのだが、クオーターバックの決定には、間違いなく重要な、非常に多くの問題が入ってくるから、今はまったく早すぎると思う」と言うペイトンHCはこう続けている。
「昨日ラスと30分ほど話して、“長いプロセスになるとは思わないが、われわれのプランと照らし合わせて何かが決まったわけではない”と伝えた。でも、何かが分かり次第、確かに彼が最初に知ることになるだろう」と話した。
ブロンコスが最後の2試合でウィルソンをベンチに置いたのは、ウィルソンが大きなケガをした場合に起こりうる金銭的な問題を避けるためでもあった。ウィルソンには2025年シーズンに3,700万ドル(約53億4,921万円)のケガ保証契約があり、3月には全額保証となる。ブロンコスがその保証を避けたいのであれば、数カ月以内にウィルソンから手を引くだろう。
ウィルソンの時代は終わったという認識にもかかわらず、ペイトンHCは火曜日、確たる決断は下していないと断言した。
ペイトンHCは「確かに、そうでないのならば”さよなら”ということになる。君たちにはずっと前にそう言ったと思う。すべてのシナリオを検討し、ブロンコスにとってベストなことをするんだ。ただ、コミュニケーションは重要だろうし、最終的な決断はまだ下していない」とコメントした。
ウィルソンがベンチに下がった後、ブロンコスがシーズン第9週のバイウィーク中にウィルソンとの契約再編を模索していたことが公になっている。
火曜日、ジェネラルマネジャー(GM)のジョージ・ペイトンは、チームがウィルソンの代理人と契約状況について話したことを認めたが、シーズン第17週にベンチにいたのはその話とは無関係だと述べた。
ペイトンGMは「バイウィーク中、私は誠意を持ってラスの代理人と連絡を取り、彼の契約を調整しようと試みた」とし、こう続けている。
「しかし契約は成立せず、シーズンを進めることになり、契約が再び話題に上ることはなかった。シーズン第17週、ショーンはクオーターバックのポジションを変更した。これはショーンによるフットボール上の決断であり、彼がチームにとって最適だと考えたものだ。代理人との会話とはまったく無関係だった。ショーンによるフットボールの決断だった。交渉に関しては、ここでは話さないでおく」
ブロンコスはQBジャレット・スティッドハムを先発起用してからは1勝1敗をマークし、最終的に8勝9敗でシーズンを終えた。
ブロンコス上層部はウィルソン復帰も選択肢に残ると主張しているが、この状況の中、プロボウル出場9回を誇るウィルソンがブロンコスにとどまるとすれば、シーズン終盤にベンチに下がったこと以上の驚きだろう。
【AK】