ジャイアンツとマーティンデイルDCが2シーズンを経て決別に相互合意
2024年01月11日(木) 09:40ドン・“ウィンク”・マーティンデイルとニューヨーク・ジャイアンツがある結論にたどり着いた。それは、マーティンデイルがニューヨークを去るというものだ。
現地10日(水)、ジャイアンツが守備コーディネーター(DC)のマーティンデイルと決別することで双方ともに合意したと発表。
ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールが、マーティンデイルが2024年に復帰することを期待していると述べたあと、マーティンデイルが守備コーディネーターを辞任したというまったく逆の報道がなされていた。そのように、マーティンデイルとチームとの間で結論が出ない状況が続いたあとに今回のニュースが流れている。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは月曜日に、マーティンデイルがジャイアンツの守備コーディネーターを辞任すると報じていたが、チーム側はベテランコーディネーターとの妥協案がまとまり、スタッフとしてとどめておけることを期待していたのだ。
それから2日後、マーティンデイルの退団は正式なものになった。ジャイアンツとマーティンデイルはそのような妥協点を見出すことができず、マーティンデイルは他の場所へ向かう自由を得ている。
『New York Post(ニューヨーク・ポスト)』のポール・シュワルツは、ジャイアンツがアウトサイドラインバッカー(OLB)コーチのドリュー・ウィルキンズとその弟で守備アシスタントコーチのケビン・ウィルキンズを解雇した火曜夜に、マーティンデイルがダボールHCを罵ってビルから飛び出したと報じた際に、このこう着状態についていくつか見解を述べている。
アグレッシブなアプローチを考案して成功を収めてきたマーティンデイルにとって、そうしたスタッフの判断は決定的な出来事になったようだ。そのアグレッシブさによって2023年シーズンのディフェンスは好不調を繰り返し、トータルディフェンスで27位、ランディフフェンスで29位、スコアリングディフェンスで26位に終わった一方で、テイクアウェイ数ではリーグトップタイの31回を記録している。
オフェンス面で大苦戦し、チームの状態を支えるためにディフェンスに多くの責任を押しつけてきたジャイアンツにとって、その数字を一面的に見ることはできない。しかし結局のところ、マーティンデイルのスタッフの貢献はダボールHCに評価されなかったようで、マーティンデイルはダボールHCと2023年シーズンの大半でそりが合っていなかった。
毎年恒例となっているコーチの辞任劇の中でも特に異例な状況で、双方は別々の道を歩んでいくことになった。ジャイアンツはこれから後任を探すことになるだろう。
【RA】