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ベアーズがゲッツィOCと4名の攻撃アシスタントを解雇

2024年01月11日(木) 11:47

シカゴ・ベアーズ【NFL】

シカゴ・ベアーズは今シーズンを力強く締めくくったものの、攻撃コーディネーター(OC)ルーク・ゲッツィの仕事を守るには十分ではなかった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが情報筋の話として報じたところによると、ベアーズは現地10日(水)に攻撃コーディネーターを解雇したという。クオーターバック(QB)コーチのアンドリュー・ヤノチコも解任されたとラポポートは伝えている。

その後、チームはランニングバック(RB)コーチのオマー・ヤング、ワイドレシーバー(WR)コーチのタイク・トルバート、タイトエンド(TE)アシスタントコーチのティム・ゼッツの解雇も発表した。

ベアーズのヘッドコーチ(HC)のマット・エバーフラスは水曜日に記者団に対し「オフェンスの成長と発展は、私からすると、もっと良くなる必要があった」と語り、こう続けている。

「特にパスゲームを見ると、一側面にすぎないものの、そこに問題があった。そこから動くことを決め――これもあくまでも私の決断だった――ライアン(ポールズ/GM)、ジョージ(マッカスキー/オーナー)、ケビン(ウォーレン/CEO)と協議し、今朝決定を下した」

ゲッツィOCの解雇により、エバーフラスHCのスタッフの両コーディネーターのポジションが空くことになった。守備コーディネーター(DC)のアラン・ウィリアムズはシーズン途中に辞任している。エバーフラスHCは引き続きチームの守備プレーコーラーを務める可能性が高いが、情報筋によると、正式な守備コーディネーターを雇う見込みだとラポポートは水曜日に報じている。

ベアーズのジェネラルマネジャー(GM)ライアン・ポールズは水曜日にエバーフラスHCについて、「彼のリーダーシップは困難な時期――シーズン序盤や中盤には多くの逆境に直面した――に発揮されており、強く立ち向かい、チームをまとめる彼の能力は見事だった」と述べ、こうつけ加えた。

「シーズン中、彼の順応性と適応能力は――突然の役割変更にもかかわらず――高く、私たちもその恩恵を受けた。そこから良くなっていったと思う」

ゲッツィはベアーズの攻撃コーディネーターとして2シーズン在籍した後、チームを去る。2022年シーズンのベアーズはトータルオフェンスで28位(うちパスは最下位)に終わったが、今季はトータルオフェンスで20位まで改善した。その一方で、依然としてパス攻撃では苦戦し、今シーズンをパス攻撃27位で終えている。

ベアーズにとってはすでに魅力的なオフシーズンが待ち受けているが、誰かがチームの苦戦のスケープゴートにされることになるはずだった。エバーフラスHCがこれを回避できたのは、ベアーズのシーズン終盤のディフェンス面の躍進と、最後の6試合で4勝を挙げたことが大きい。クオーターバックのジャスティン・フィールズの将来についてはさまざまな憶測が飛び交っているものの、ベアーズが来たる2024年NFLドラフトで全体1位指名でトップクオーターバックを指名することになれば、それはひっくり返るかもしれない。

フィールズは今シーズン、ゲッツィOC率いる活気のないオフェンスのもとで多くの苦しみを味わった。シーズン最初の2カ月間、ベアーズはフィールズを十分に守ることに苦労し、ゲッツィのプレーデザイン(特にシーズン序盤のルートの組み合わせ)は、フィールズが狙うレシーバーをフリーにすることができなかった。

その結果、責任はクオーターバックの肩に降りかかる。フィールズは決断力に欠け、ボールを長く持ちすぎ、走る能力に頼るしかないと見なされた。この時期のベアーズオフェンスは実に痛々しかった。

しかし、シーズン第5週のワシントン・コマンダース戦で希望の光が見え始める。フィールズはこのサーズデーナイトフットボールの試合でコマンダースに対し、282パスヤード、タッチダウンパス4回を記録し、40対20で勝利を収めた。フィールズは2021年ドラフト全体11位で指名された理由の1つである腕の才能を見せつけた上に、57ランヤードも加えてコマンダースを圧倒している。

その1週間後、フィールズは親指を負傷し、進展しているかのように見えた彼の成長が中断され、1カ月間の離脱を余儀なくされたことで、復帰時には振り出しに戻ってしまった。

フィールズとゲッツィOCはシーズン終盤の活躍で最高の瞬間を迎え、シーズン第14週のデトロイト・ライオンズ戦での逆転勝利で336ヤードをマークし、ベアーズは最後の1カ月で2回400ヤードを突破することになる。しかし、クリーブランド・ブラウンズとグリーンベイ・パッカーズという強力なチーム相手に苦戦したことで、多くの人がすでにこのベアーズオフェンスについて考えていたことが裏付けられてしまった。すなわち、フィールズを巡る決断が重くのしかかる今、このままでは来シーズンを迎えることはできないということだ。

ゲッツィOCの解雇が、フィールズに対するベアーズの意思決定プロセスにどのような影響を与えるかは、今後数週間、数カ月でわかるだろう。ベアーズはフィールズを他のチームにトレードし、新たな上位指名クオーターバックと攻撃コーディネーターを迎えてオフェンスの刷新を図るかもしれない。あるいは、フィールズの苦戦をゲッツィOCのせいにして、才能あるパサーにもう1年のチャンスを与え、2024年に新しい人物がオフェンスを担当することで、長期的な可能性を証明させるかもしれない。

しかし水曜日、エバーフラスHCにとって現状維持は受け入れられないことがわかった。そのエバーフラスHCに、適切なプレーコールの後継者を見つけるプレッシャーがかかっている。

エバーフラスHCは次のようにコメントした。

「チームを向上させるような新しい攻撃コーディネーターを探し、話し、雇うことを楽しみにしている。きっとその人物はフットボールの試合に勝つために必要なことを改善し、積極的に他に働きかけ、素晴らしい仕事をしてくれるだろう」

【KO】