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極寒の中で挑むことになるドルフィンズ戦について「雪合戦をするわけではない」とチーフスHCリード

2024年01月11日(木) 11:52


カンザスシティ・チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リード【NFL】

中西部の他の地域と同様に、カンザスシティも冬の天候に苦しめられており、厳しい寒さと降雪は今週いっぱい続くと予想されている。現地13日(土)には凍てつく寒さになると予想され、カンザスシティ・チーフスの試合としては記録的な気温となるかもしれない。

現在、マイアミ・ドルフィンズとの試合が実施される土曜夜には、摂氏約マイナス21度になると予想されており、『AccuWeather(アキュウェザー)』は「カンザスシティ史上最も寒いホームでのプレーオフゲームになる可能性がある」と予報で強調している。

『The Kansas City Star(カンザスシティ・スター)』が今週に報じたところによると、アローヘッド・スタジアムで実施されたチーフス史上最も寒い試合は、1983年12月18日に行われて48対17で勝利を収めたデンバー・ブロンコス戦の約マイナス18度だったという。プレーオフでの最低気温は約マイナス12度(1996年1月7日、チーフスが10対7で敗れたインディアナポリス・コルツ戦)だったとのこと。

予報は変わる可能性があるが、もしこのままいけば風速は約14kmとなり、突風が吹けば風速約35kmまで上昇する見込みで、アローヘッドはその風の冷たさで体感約マイナス29度になるかもしれない。

ドルフィンズは今週、約21度の気温の中で練習するため、極寒となるのはチーフスに有利に働くと見られているが、チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードはその推測を否定した。

『Associated Press(AP通信)』によると、リードHCは「それを見込んではならない。そうしたら災難になるだろう。私たちは雪合戦をするわけではない」と述べたという。

ドルフィンズは今週、厳しい気温が大きなハンデになるという考えと戦ってきた。ドルフィンズには、寒い街で生まれ育った選手や、寒い地域にある大学でプレーしていた選手、あるいはワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルのように寒い地域でプロとしてプレーしてきた選手が多くいる。

ペンシルベニア州で生まれ、ノートルダム大学でプレーしていたドルフィンズのタイトエンド(TE)ダーハム・スマイスは「こっちの方が気候がいいからといって、俺たちが厳しい気候に弱いとか恐れているという意味にはならないと思う」とコメント。

「ロッカールームにはもちろん、いろんなところからきた選手がいる。俺たちがみんな、ずっとマイアミに住んでいたわけじゃない。前に厳しい気候を経験したことがあるんだ」

シンシナティで生まれたドルフィンズのラインバッカー(LB)デビッド・ロングは、寒さの中でプレーする際には普段とは異なるメンタリティが示されると話している。

「多くの人は寒い中でのヒットやヒットを受けるのを嫌がる。普段よりちょっと痛く感じるからな」と語ったロングは「そのとき、自分のチームにどういうタイプの選手がいるのかを知ることになる。どれだけそれを気に入っているか? チームとしてどれほど目指している地点に到達したいのか?」と続けた。

【RA】