今季NFLレギュラーシーズンゲームの平均視聴者数は1,790万人で、1995年の記録開始以来2位タイの数字となった。

5つのパッケージのうち2つのパッケージで24％以上の視聴者増を記録し、リーグの新しいテレビ契約の最初の年は、前シーズンから合計7％の増加を遂げている。

記録上最も高い平均は2015年の1,810万人だ。

リーグのメディア配信担当執行副社長を務めているハンス・シュローダーは、18週間のレギュラーシーズンを通しての接戦の多さとともに、シーズン最後の2週間を迎えてもなおポストシーズンの座を狙えるチームが多かったことを指摘している。272試合中113試合が6点差以内で決着がつき、これはリーグ史上2番目に多かった。

過去2シーズンでは、1得点差（8点差）以内の試合が55.8％を占めている。

シュローダーは次のように語っている。

「それはフィールドから始まる。接戦の数だけでなく、（ヒューストン・テキサンズの）C.J.ストラウドのような若いスター選手や、（ロサンゼルス・ラムズの）マシュー・スタッフォードのような古参スター選手の数を見ても、おそらく十分な報道はなされなかったのだろう。そのことと、新しいTVパッケージの初年度であったこと、そして彼らが持っていた柔軟性を合わせて考えると、今年の数字がどうしてこのようなものになったかが理解できる」

5つの放送およびストリーミングネットワークのうち4つは、パッケージ全体での視聴者数が上昇した。
　
『Thursday Night』での大幅増加
『Nielsen（ニールセン）』が出した数字によると、『Prime Video（プライム・ビデオ）』が放送した16試合の『Thursday Night Football（サーズデーナイトフットボール／TNF）』パッケージの平均視聴者数は1,186万人で、昨年の初シーズンより24％増加した。3週を除くすべての週で昨年より2桁の増加をマークしている。

ストリーミングの実力を示すように、『Prime Video』の視聴者の年齢中央値は48.5歳で、日曜日にNFLを見ていた視聴者の平均年齢中央値（55.4歳）より6.9歳若かった。

視聴者数が1,500万人を超えたのは2試合あった――11月30日のシアトル・シーホークス対ダラス・カウボーイズの一戦（1,530万人）と、9月14日のフィラデルフィア・イーグルスがミネソタ・バイキングスを迎えたシーズン初戦（1,510万人）だ。2022年に最も視聴された試合は、ロサンゼルス・チャージャーズ対カンザスシティ・チーフスのシーズン初戦（1,300万人）だった。

全体としては、12試合の平均視聴者が1,000万人を超えており、これは2022年の倍となっている。

『Monday Night』の奇跡
『Monday Night Football（マンデーナイトフットボール／MNF）』の数字が出るまでは、『Amazon Prime（アマゾンプライム）』　に最大の増加があったかと思われていた。『ESPN』、『ESPN2』、『ABC』の平均視聴者数は1,736万人で、なんと29％も増加。

この増加のほとんどは、ハリウッドの脚本家と俳優のストライキによるものと考えられる。秋の新規オリジナル番組がなかったため、『ABC』はレギュラーシーズン全18週――昨年より11週多く――の試合を放送することができた。

来シーズン、『ABC』は『ESPN』とのマンデーナイトゲーム同時放送を少なくとも2試合、ダブルヘッダーの場合はMNFの独占放送を3試合、そしてシーズン第18週の土曜日の2試合を放送する予定だ。

全体としては、2006年にパッケージが『ESPN』に移行して以来、最高のシーズンだった。

2000年以降で最も視聴された4試合はすべて今季のものだ。第57回スーパーボウルの再戦となった11月22日のイーグルス対チーフス戦の平均視聴者数は2,903万人だった。

『CBS』の勢い
『CBS』のレギュラーシーズン平均視聴者数は1,935万人で、1998年の放送再開以来最多となり、2022年比5％増となっている。

アメリカ東部時間日曜日15時25分放送開始枠のナショナルゲーム10試合の平均視聴者数は2,464万人で、昨年の2,350万人から4.7％増加。

サンクスギビングデー当日のワシントン・コマンダース対ダラス・カウボーイズの試合は、すべてのネットワークで最も視聴されたレギュラーシーズンゲームで、平均4,176万人だった。

『CBS』は2月11日にラスベガスで行われる第58回スーパーボウルを放映する。

『Sunday Night』
『NBC』が提供する『Sunday Night Football（サンデーナイトフットボール／SNF）』パッケージの平均視聴者数は2,140万人で、2015年以来最高の視聴者数となり、昨年より8％増加した。

同パッケージの平均視聴者数は6試合で2,500万人以上となり、2013年に記録した数字に並んでいる。

最も視聴者数が多かったのはのは9月7日のシーズン開幕戦、デトロイト・ライオンズ対カンザスシティ・チーフス戦で2,750万人を数えた。

30年目のシーズンを迎えた『Fox』
『Fox（フォックス）』は全体の数字を2%落としたが（1,942万人）、夜放送枠は2％増加した（2,462万人）。10日中7日で大差の試合が生まれたにもかかわらず、これはアメリカ東部時間16時25分からのレイトゲーム枠では2015年以来最高の数値だ。

サンクスギビングデー当日のグリーンベイ・パッカーズ対デトロイト・ライオンズの試合は、平均3,370万人で最多視聴となった。

『The NFL on FOX』は、2015年以来最高の全国放送で30回目のレギュラーシーズンを締めくくる。

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記事提供：『The Associated Press（AP通信）』

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