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ドルフィンズはチーフス戦での敗北から学べると信じているWRヒル

2024年01月15日(月) 11:06


マイアミ・ドルフィンズのタイリーク・ヒル【NFL】

現地13日(土)夜、マイアミ・ドルフィンズはワイルドカードラウンドでカンザスシティ・チーフスに今季最低の7得点に抑えられ、試合に敗れた。しかし、無念の敗退にもかかわらず、ドルフィンズは前向きな一歩を踏み出している。

スターワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルは、ドルフィンズにはスーパーボウル制覇の目標を達成するのにふさわしい選手がそろっているものの、26対7で大敗した試合から学ぶべきことがあると考えているようだ。

チーム公式記録によると、ヒルは試合後に報道陣に対して「もしこのチームが再集結するなら、これは優勝にふさわしいグループだと思っている」と語ったという。

「必要なものはすべてそろっている。ディフェンスが良くなっているのは分かるだろ。オフェンスとしては、ドライブをまとめて、彼らが出るのを後押ししないと。単純に俺たちはフロントランナーの集団にはなれない。来年はそこから学べるような気がする」

NFLの歴史の中でも特に低い気温となった今回の試合で、ドルフィンズの有能なオフェンスは凍りついてしまった。ドルフィンズはトータルで264ヤードしか稼げず、チェーンを動かすのに苦労し(サードダウンコンバージョンは12回中1回)、レッドゾーンでのポゼッションを得ることができなかった。

チーフスに10対0のリードを許すことにつながったインターセプトを第1クオーターで喫するなど、出だしでつまずいたクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアはそれを克服することができなかった。効果的なラッシングアタックを味方につけられなかったタゴヴァイロアは、常にプレッシャーにさらされ(サック2回、プレッシャー16回)、ダウンフィールドにボールを投げるのをためらっているように見えた。そして、パス成功率は今季最低の51.3%(パス39回中20回を成功させて199ヤード)にとどまっている。

タゴヴァイロアが放った53ヤードのパスをキャッチし、ドルフィンズがこの試合で挙げた唯一の得点を決めたヒルは、ドルフィンズ攻撃陣のリズムを乱したチーフスのコーナーバック陣を評価している。

「彼らはスクリメージラインで俺たちに近づくのがうまかった」と振り返ったヒルはこう続けた。

「スパグス(チーフスの守備コーディネーター/DCスティーブ・スパグニョーロ)がコーナー(バック)に自分たちの範囲外は気にするなと言ったのは、よくやったと思うよ。彼らには助けてくれるセーフティ(S)がいるし、DB(ディフェンシブバック)たちが速い選手を捕らえるからな。彼らはその面で素晴らしい仕事をしている。テクニックを駆使して堅実なプレーをするフィジカルなコーナー(バック陣)を抱えている。(ラジャリウス)スニード、(トレント)マクダフィー、そういう選手全員があそこで素晴らしい仕事をしている。だから、彼らには賛辞を送ろう」

実のところ、ドルフィンズが苦戦している様子はレギュラーシーズン終盤から見られており、結果としてドルフィンズは今季を3連敗で終えている。タゴヴァイロアはその間にパサーレーティング66.5(最初の15試合では105.4)を記録。ドルフィンズ攻撃陣はチーフス戦で、試合平均ヤード(401.3ヤード)および試合平均パスヤード(265.5ヤード)でリーグトップに、そして試合平均得点(29.9点)で2位に輝いたとは思えないほどの出来だった。

タゴヴァイロアは2023年シーズンを「浮き沈みが激しかったと言える」と振り返っている。「共にシーズン開幕を迎え、共にシーズンを終えることができなかった選手がたくさんいた。負傷者が相次いで浮き沈みがあった。俺たちは絶対にそういうことを言い訳にしたくない。それを言い訳にするつもりはない。浮き沈みがあった、それがこの1年を振り返って言えることだ」

2023年シーズンにブレイクアウトを果たしたタゴヴァイロアは、パスヤード(4,624ヤード)、タッチダウン数(29回)、パス成功数(388回)、パス成功率(69.3%)でキャリアハイを更新。キャリアで初めてプロボウルに選出された。25歳のタゴヴァイロアはマイク・マクダニエルHC(ヘッドコーチ)の革新的なオフェンスを効果的に指揮できるだけではなく、2023年レギュラーシーズンの全17試合に先発出場するなど、それを確実に実行できることを証明した。タゴヴァイロアは昨季、プレーオフゲームを含む5試合をケガで棒に振っている。

2024年に新人契約の最終年を迎えようとしている中で、タゴヴァイロアは評価を高めたと言えよう。とはいえ、好調だったシーズンを不本意な形で終えたことを受けて、余計にプレッシャーを感じているかと聞かれたタゴヴァイロアは、自信を失うことなく、進歩した部分をさらに伸ばしていきたいと意欲を示した。

「何のプレッシャーも感じていない」と強調したタゴヴァイロアは「俺は自分を完全に信じている。この組織のために自分ができることを完全に信じている。だけど、それ以外の部分に関して、俺たちは今夜とそこで起こったことに集中している。それについてじっくりと考えて、来年に向けて、そこからより良くなるために何ができるかを見ていきたい」と続けた。

【RA】