ワイルドカードで敗れるも機会をくれたブラウンズに「感謝する」QBフラッコ
2024年01月15日(月) 11:29クオーターバック(QB)ジョー・フラッコのクリーブランド・ブラウンズにおける活躍は、スーパー・ワイルドカードに向けたシーズン終盤の明るいストーリーのひとつだった。
残念ながら、ブラウンズは現地13日(土)にヒューストン・テキサンズに45対14で敗れ、フラッコの悲願のプレーオフへの復帰は終わった。
チームの公式の発表によると、フラッコは試合後に「このチームの一員になれたことは本当に幸運だった」と述べ、こうつけ加えている。
「特別なグループだ。みんなそう言う。でも本当にそうだ。このチームの一員になるチャンスを与えられたことに、すごく感謝している。聞いてくれ、これがフットボールを愛する理由なんだ」
火曜日に39歳になるフラッコは、ブラウンズをポストシーズンへ導く重要な役割を果たしたものの、土曜日のテキサンズ戦の後半では苦戦を強いられ、連続したドライブで2つのインターセプトリターンタッチダウンを喫しており、ブラウンズの早期敗退につながった。
「終わり方が残念だ」と語るフラッコは、パス46回中34回成功、307ヤード、タッチダウン1回、インターセプト2回、パサーレーティング80.6をマークして終わっている。
「街とチームがこんな風に受け入れてくれたら、絶対に大きなことを成し遂げたいと思うだろう。もちろん、ほとんどはチームメイトのためだ。だって彼らは本当に素晴らしいやつらなんだ・・・組織にも、チームメイトにも、街にも、感謝してもしきれない。終わり方は悔しいけれど、とても楽しかったし、一緒に過ごせたことに感謝している」
元ボルティモア・レイブンズのクオーターバックで、第47回スーパーボウルのMVPでもあるフラッコは、今シーズン開幕時にはNFLのロースターにいなかった。しかし、2カ月後、先発QBデショーン・ワトソンがシーズン終了を意味する肩の手術を受けたため、ブラウンズはフラッコと練習生として契約。その2週間後、フラッコはブラウンズでの初先発を果たすと、17年目のベテランとしてすっかり頭角を現し、ブラウンズにオフェンスの活力を注入して、シーズン第17週のニューヨーク・ジェッツ戦ではタッチダウン3回をあげる活躍でブラウンズを決定的な勝利に導いている。この勝利でブラウンズは2年ぶりのプレーオフ進出を決めた。
フラッコは先発としてレギュラーシーズンを4勝1敗で締めくくる。この5試合で、フラッコは1,616パスヤード、タッチダウン13回、インターセプト8回を記録。ブラウンズでのフラッコの物語は土曜日、テキサンズと攻撃部門年間最優秀新人賞の有力候補の1人である新人C.J.ストラウドの活躍によって幕を閉じたが、ベテランであるフラッコは2024年もキャリアを続けたいと望んでいる。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは昨年12月17日(金)、フラッコは2024年もプレーすることを望んでおり、引退するつもりはないと報じた。
土曜日のワイルドカードゲーム敗戦後、来季はワトソンのバックアップとしてでもブラウンズ復帰を考えるかと質問されたフラッコは、次のように話した。
「聞いてくれ、俺はここが大好きだ。俺たちは今、いろんなことに対処している。この試合に対する感情でいっぱいで、この状況に興奮して、今は空振りに終わっている。こういうことで頭がいっぱいなんだ。今はただ、すべてを吸収し、少し消化しようとしている」
【KO】