来季も指揮官を務める意向を選手たちに伝えたスティーラーズHCトムリン
2024年01月17日(水) 10:12『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが報じたところによると、ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは現地16日(火)に、自分が退任するとの憶測は事実無根であり、2024年シーズンもチームの監督を務めるつもりだと選手たちに伝えたという。
試合後の記者会見で、自身の将来についての質問が終わる前に突然その場を離れてから24時間も経たないうちに、トムリンHCは選手に対してメッセージを伝えている。
現行契約の最終年を迎えようとしているトムリンHCは、今週中に報道陣に対応すると見込まれていると、ガラフォロはつけ加えた。
月曜日にスティーラーズがバッファロー・ビルズに負けて敗退した後、トムリンHCには自身の契約状況に関する質問が投げかけられた。しかし、トムリンHCは左を向いてそのまま記者会見場を後にしている。トムリンHCがクラブから離れる可能性があるとのうわさが流れていたこともあり、この出来事によってトムリンHCの将来に関する憶測がより多く飛び交うことになった。
現在、トムリンHCはそのようなうわさを打ち消している。しかし、それはチームのスター選手がトムリンHCへの支持を表明してからのことだった。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』によると、オールプロに4回選出された経歴を誇るスティーラーズのアウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワットは「俺はマイクTのためにプレーしたい」と語ったという。
「それが契約交渉の大きなポイントだった。マイクT以外の人の下ではプレーしたくない。俺が彼のことをどう話しているかを聞けば、俺が彼をコーチとして、人として、リーダーとして、どれだけ尊敬していて感謝しているかが分かるだろう。それが彼に対する支持だ」
2021年に4年の契約延長に合意したワットは、シーズン第18週に膝を負傷したことから、スティーラーズが31対17で負けて敗退を喫することになったワイルドカードラウンドを欠場していた。
トムリンHCは殿堂入りを果たしたチャック・ノールとビル・カウハーに続き、スーパーボウル時代にたった3人しかいないスティーラーズのヘッドコーチの1人であり続ける。173勝100敗2分、プレーオフ進出11回、スーパーボウル出場2回、ロンバルディトロフィー獲得1回という経歴を持つトムリンHCは、キャリア開始時から続いている連続勝ち越し記録をNFL史上最多の17シーズンに伸ばしたばかりだ。
指揮官に就任してから17シーズンを通して、一貫した成功をスティーラーズにもたらしてきたトムリンHCは、18シーズン目もチームに戻ってこようとしている。
【RA】